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2024/02/29

大名茶人 織田有楽斎

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四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」に行って来ました。

有楽斎(うらくさい)こと織田長益は織田信長の弟として生まれました。本能寺の変で、主君・信忠(信長の長男) が自害したにもかかわらず脱出したことで、京の人々から「逃げた」と揶揄されました。

信長、秀吉、家康の三天下人に仕える生涯を送り、晩年には京都・建仁寺の塔頭「正伝院」を再興しました。正伝院(現:正伝永源院)には、有楽斎ゆかりの貴重な文化財が残っています。

正伝院内に有楽斎が建てた茶室「如庵」は国宝に指定されて、現在では愛知県犬山市にあるそうです。

晩年を京で過ごした茶人・織田有楽斎の心中にどのような思いがあったのか、それを紐解くというユニークなテーマの展覧会でした。

有楽斎が好んだ数々の茶道具を後世の人々が本当に大事にしているのが感じられました。多くの書簡が残っているのにも驚きました。

3/24(日)までサントリー美術館(東京・六本木)で開催されています。

余談ですが、隣接するザ・リッツ・カールトン東京は17年前に私の会長就任記念祝賀会が行われた場所で、懐かしく感じました。

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2024/02/27

「Kiフォーラム2024」の日刊スポーツの記事になりました

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先日開催した「Kiフォーラム2024」が日刊スポーツの記事になりました。

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2024/02/25

新刊『活の入れ方』が試し読みできます

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新刊『活の入れ方』(幻冬舎新書)が発売されました。

発売から数日が経ちましたが、多くの皆さんが手に取ってくださっているようです。心より御礼を申し上げます。

幻冬舎のWebサイトで、本書の冒頭部分の試し読みができます。

これからお求めになる方は、ぜひご活用ください。

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2024/02/23

Kiフォーラム2024

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「Kiフォーラム2024」を日経カンファレンスルームで実施いたしました。

日本全国から210名の皆さんが参加されました(定員200名)。遠くブラジルから参加された方もいらっしゃいました。

オンラインでも、さらに多くの皆さんが参加されました。

午前は私が体験形式で特別講習を行い、午後は工藤公康さんの基本講演と私とのトークセッションを行いました。

工藤公康さんの明快で熱量の高いお話に引き込まれて、たいへんな反響がありました。大盛況に終わりました。

イベントの様子は日刊スポーツの記事になりました。

参加された総ての皆さんに心より御礼を申し上げます。

1週間ほどしてから、トークセッションのみオンデマンド配信いたします。今からでも、お申し込み頂くことが可能です。

20年近く継続してきた「Kiフォーラム」は今回で一区切りとして、来年度からは新たなイベントを実施いたします。


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2024/02/22

東京柔道整復専門学校

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工藤公康さんのご依頼により、外部講習として東京柔道整復専門学校で特別授業を担当しました。今年で2年目です。

1953年に柔道整復師の業界団体である東京都柔道整復師会が、後進育成のために設立した、全国で最も古い柔道整復師養成校です。

国家試験合格者数は、毎年全国1位を達成しています。

柔道整復師の仕事の範囲は広く、接骨院や整形外科のほか、介護・福祉やトレーナーなど多岐にわたるそうです。2年生の昼間部、約60名の学生の皆さんに指導しました。

自然な姿勢、臍下の一点、氣をみる、心身一如のコミュニケーションなど、体験形式でお伝えしました。学ぶことに感度の高い皆さんで、授業はたいへんな盛り上がりを見せました。

今後のご活躍を心からお祈りしています。

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2024/02/21

中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~

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藤原竜也さん主演の舞台「中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~」を東京建物Brillia HALL(池袋)で観劇して来ました。

藤原さんが心身統一合氣道の門を叩いてから約15年、藤原さんが主演する舞台は総て観て来て、その進化を目にして来ました。

元々すごい役者さんですが、俳優として益々深みが増しているからこその役どころで、全身全霊の圧巻の演技に心が震えました。

しかも本日は二公演、これだけのエネルギーで繰り返せることが信じられません。真のプロフェッショナルだと思います。

この舞台は2/25(日)まで東京で、以降は全国各地で上演されます。


歌舞伎が黄金期に向かう江戸時代中期、彗星の如く現われた破天荒な歌舞伎役者、初代・中村仲蔵(なかむらなかぞう)。梨園の血縁ではない彼は、四代目・市川團十郎に見出されて異例の出世を遂げ、一代で「名人仲蔵」と言われるまでの大スターになった。その波乱万丈の人生は、今でも落語や講談でも語り継がれる人気演目。(HORIPRO STAGEより)

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新刊『活の入れ方』のプレスリリースが出ました

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新刊『活の入れ方』が発売され、出版社のプレスリリースが出ました。

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2024/02/19

フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築

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お誘いを受けて、特別展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」に行って来ました。

アメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトは、日本では「帝国ホテル二代目本館」を手がけたことで有名です。その一部は、愛知県犬山市にある博物館明治村に移築され、見に行ったことがあります。

1923年(大正12年)9月1日に関東大震災がありましたが、何とこの日が落成披露だったとのこと。他のビルの多くが倒壊するなかでほぼ無傷で、日本は地震国だと理解していたライトが、軟弱な地盤で用いられる特殊構造を採用したことで難を逃れたのだそうです。

ライトによる数々のドローイングが、実に精緻で華やかで驚きました。アメリカ(ペンシルベニア州)にあるライトが手がけた「カウフマン邸(落水荘)」にも、いつか行ってみたいな、と改めて感じました。

3/10(日)までパナソニック汐留美術館(汐留)で開催されています。

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2024/02/15

Kiフォーラムと新刊に関するインタビュー動画

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2024/02/11

海外講習(Hawaii Ki Federation)

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2/9(金)~2/11(日)の3日間の日程で、Hawaii Ki Federation(HKF)が主催する講習会で指導して参りました。ハワイ(マウイ島)にある俊心館道場の近隣の体育館にマットを敷いて実施されました。

100名を超える皆さんが一堂に会しました。私が師範を務める慶應義塾體育會合氣道部も海外遠征として参加しました。アメリカ本土からも一部、参加者がいらっしゃいました。

新型コロナウイルスの影響によって、私にとっては4年ぶりの海外での指導でした。五感をフル稼働して行う対面の稽古は充実度が計り知れず、講習会は大盛況に終わりました。

HKFの前チーフ・インストラクターであったChristopher Curtis先生(心身統一合氣道8段)が逝去されて迎えた大事な講習会でした。未来に向けて氣を出して進んでいくことができそうです。

主催してくださったHKFの皆さんに心から感謝いたします。

本年11月には大阪で、海外の指導者が集まる「ワールドキャンプ」を実施いたします。海外の皆さんと再開するのを心待ちにしています。

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2024/02/04

Kiフォーラム2024の詳細

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2/23()に日経カンファレンスルームでKiフォーラム2024があります。

トークセッションのゲストスピーカーである工藤公康さんとの出会いは、広岡達朗さんのご縁でした。

工藤さんがプロ野球選手としての基礎を養ったのが広岡達朗さんでした。その広岡さんは先代の藤平光一先生を師事し、自身の育成に活用なさって来ました。その根底には、確かな繫がりがありました。

日頃、工藤さんとお話をしていると、心身統一合氣道に通じることがたくさんあります。トークセッションでは、それを引き出し、会員の皆さんの稽古や日常に活用いただけるように進めたいと思います。

スケジュールは下記の通りです。黄色の部分はオンライン参加です。

10:00-11:30 特別講習:藤平信一(対面)
13:00-13:45 ゲスト講演:工藤公康様(対面・オンライン)
14:00-15:30 トークセッション:藤平信一・工藤様(対面・オンライン)
15:30-16:00 質疑応答(対面)

午前の特別講習では、新刊『活の入れ方』の内容に基づき、「氣と育成」をテーマに体験形式でお伝えします。氣をみることこそ育成における土台であり、相手の状態を理解するからこそ導くことができます。

午後のトークセッションでは、『活の入れ方』の内容をさらに掘り下げます。工藤公康さんの経験と実績に裏付けされた選手育成のお話を存分に引き出したいと考えています。対面参加では質疑応答もあります

申込期限は2/18(日)です。皆様のご参加を心よりお待ちしています。


Kiフォーラム2024について、よくあるお問い合わせをQ&Aにしました。

Q1:対面参加での「特別講習」のテーマは何ですか。

A1:新刊『活の入れ方』の内容に基づき、「氣と育成」がテーマです。

Q2:参加にあたって『活を入れる』の読了が必須ですか。
A2:必須ではありません。 参加後にお読み頂いても全く問題ありません。対面参加の場合、会場でお求めになることもできます。
   
Q3:知人と一緒に参加したいです。
A3:会員が同行する場合、会員ではない一般の方も参加可能です。

Q4:Kiフォーラムに参加したことがあります。参加可能ですか。
A4:会員ではない方でも、以前に参加された方は申込が可能です。

Q5:対面参加で当日の服装はどうしたら良いでしょうか。
A5:運動することはありませんが、動きやすい服装を推奨しています。トレーニングウェアはご遠慮ください。

Q6:オンライン参加で、家族も一緒に視聴できますか。
A6:ご家族に限り、一つのアカウントでご一緒に視聴を頂けます。ご家族が会員である必要はありません。

Q7:対面参加での「サプライズ」が気になります。
A7:サプライズですので、ぜひ当日を楽しみにお越しください。

Q8:オンデマンド配信の期間を教えてください。
A8:イベント終了の1週間後から「約2週間」を予定しています。

以上です。

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2024/02/03

新刊とイベントのご案内

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2/21(水)に幻冬舎から『活の入れ方』という新書を出版いたします。

工藤公康さん(福岡ソフトバンクホークス・元監督)、九重龍二さん(九重親方/元大関・千代大海)、藤平信一(心身統一合氣道会 会長)の三人の共著です。鼎談の内容を私がまとめた類を見ない一冊です。

異色の3人かもしれませんが、共通していることが二つあります。

一つは、極めて厳しい師匠の元で育成を受けたことです。

工藤さんがプロ野球選手として最初に育成されたのが広岡達朗さん、九重さんの師匠は昭和の大横綱の千代の富士さん、私の師匠は合氣道十段の藤平光一先生です。

もう一つは、自身は厳しく育てられたにもかかわらず、同じ育成方法を採らずに、模索と挑戦を続けていることです。

勝負の世界で勝ち続けるためには、一つのことを深く身につけるためには、いざというときに行動できるためには厳しい鍛錬が不可欠です。しかし、現代の育成において相手に強制すればハラスメントです。

だからこそ、多くのリーダーはハラスメントを恐れ、本来すべき育成ができなくなり、現場で著しい質の低下を招いています。リーダーは「聞こえの良いこと」を伝えるだけの存在になりつつあります。

その中で、工藤さんも九重さんも紆余曲折を経て、ありとあらゆる努力と工夫をして、相手が自ら厳しい鍛錬を求めて結果を出せるように導いています。そこには一体、何があるのでしょうか。

私が会長を務める心身統一合氣道会には国内だけで400名を超える指導者がいます。その指導者の質の維持と向上こそリーダーである私の責務であり、同じ課題を持って人材の育成をしています。

日本語には「活を入れる」という言葉があります。本来は「気を失った人の息を吹き返させる」ことであり、そこから転じて、「人を元気づける(活かす)」という意味で用いられます。

昨今、表現として「喝を入れる」がよく用いられていますが、じつは誤用です。「喝」とは大声のことで、大声でおどすことになってしまいます。現代における「活の入れ方」こそ、本書における重要なテーマです。

現代の育成に悩む全てのリーダーや指導者の皆さんにとって、大きなヒントとなる一冊になりました。ぜひお手に取って頂きたいと思います。

『活の入れ方』 (幻冬舎新書)のお求めはこちら

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新刊の発売日の2日後には、「Kiフォーラム2024」というイベントを開催し、ゲストスピーカーに工藤公康さんをお迎えをして、「活の入れ方」をメインテーマに、新書の内容をさらに掘り下げてお伝えします。

参加対象は心身統一合氣道会の会員です。会員が一緒に参加される場合は、会員でない方(一般)も参加可能です

対面で参加される方は、午前が私が指導する体験形式の特別講習、午後がトークセッションです。オンラインで参加される方は午後のトークセッションのみオンライン視聴できます(オンデマンド配信もあります)。

対面参加では、サプライズがあるかもしれません。

会員の皆様には、今しかない機会ですので奮ってご参加いただきたくご案内いたします。対面のご参加には定員があるため、参加ご希望の方はお早めにお手続きください。

ご参加を心よりお待ちしています。

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2024/02/02

致知(2024年3月号)

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『致知』(2024年3月号)で広岡達朗さんと私の対談が掲載されました。広岡さんは間もなく92歳、現在も元気溌剌とされています。

記事の詳細はこちらをご覧ください。

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2024/02/01

学ぶ感度

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新しく出版する書籍の企画で、自分の内弟子時代を振り返る機会がありました。私にとって、あの時間はいったい何であったのか。

通常は5年から10年かけてする内弟子修行を、私の場合は3年でした。

私は継承者を目指していたので本当に務まるか早期に見極めをつけること、幼少の頃から学んでいたのでスタートラインが早かったこと、師匠の藤平光一先生がすでに70代後半であったことが理由でした。

しかし、最初の年は稽古の時間数よりも、圧倒的に掃除の時間数が長く、ただでさえ修行の年限が3年しかないので、私はかなり焦っていました。「掃除なんてしていて良いのか」と考えたのです。

私が発している氣が、おそらく藤平光一先生に伝わったのでしょう。あるとき呼び出されて、こんなことを言われました。

「嫌々、掃除をしているようだが、お前は一度たりとも、儂がなぜ掃除ばかりさせているのか、考えたことはあるのか?」

あるはずがありません。ないからこそ、不満で一杯だったのです。

そうか目的があったのか。だとすると、何のためにしているのか。嫌々やったら何も分かりませんので、稽古に臨むのと同じように、掃除にも主体的に取り組んでみることにしました。


最初に氣がついたのは、自分の仕事には「波」があることでした。毎日、同じように取り組んでいるつもりでも、バラツキがある。

調子が良いときは隅々まで綺麗にしますが、気分が乗らないときは、おざなりになっていることを自覚しました。自分では同じ状態のつもりでも、無自覚で変化していたのです。

それではいけないと思い直し、調子の良いときも、そうでないときも、常に同じように掃除することを心がけるようになりました。

そうするうちに、何と驚くことに、技の再現性が高くなったのです。それまでは技で上手くいったり、いかなかったりがありましたが、それが自分の状態の変化に起因するものだとは分からなかったのです。

自分の状態の変化に氣がつくことの重要性を身体で理解できました。


内弟子修行も後半になり、いろいろなことが出来るようになって来ます。あるとき、次の予定があって急いでいた私は、「まあ、このくらいは」と、いつもしている掃除で、少しだけ手を抜きました。

しかし、そのことに誰も氣がつかないようでした。そして翌日も、「まあ、このくらいは」とさらに少し手を抜きました。それを繰り返すうちに、一週間して掃除はかなり雑になっていました。

そして、藤平光一先生に呼び出されたのでした。

「お前、儂が氣づいていないと思っているのか」

掃除のことだとは分かりましたが、待っていたのは意外な言葉でした。

「一週間くらい前から手を抜き始めたな。お前は少し手を抜いたつもりだろうが、それは妥協の始まりだ。小さな妥協でも、ひとたびすれば、それは必ず次の妥協になる。自覚したときは既に手遅れだ。それを防げるのは、お前だけなのだよ」

初心では常に同じように掃除しようと思っていたのに、時が経っていつの間にか「まあ、このくらいは」と妥協するようになっていたのです。

一週間前には氣づいていて、見守られていたことにも驚きました。師匠の本氣と愛情を感じ、自分を磨く上で小さな妥協もしないことを心に誓いました。それが私の人生における基本姿勢となりました。


たかが掃除、されど掃除。以上は、どちらも掃除の話です。

学ぶ感度を高く行っていると、掃除から学ぶことがたくさんあります。「掃除をやって何になるのか」などと感じるときは危険信号なのです。

同じ時間・空間で、同じことをしているのに、ある人は多くを得て、ある人は何も得ないことがよくあります。

学ぶ感度が高ければ、見るもの、触れるもの総てが学びになります。すると、幼子からも学ぶことはたくさんあるのです。

内弟子修行とはいったい何であったのか。

それは、「一生、学び続けていく」上での基本を習得するための大事な期間であり、3年という限られた年限の最初に、学ぶ感度を高めることを徹底的に訓練していたのです。

あれから25年が経ちました。これからも学ぶ感度を磨いていきます。

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