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2023/08/12

夏のオンライン特別講座(心身統一道集中特訓)

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8/11(金)~12(土)に「夏のオンライン特別講座」を開催いたしました。

心身統一道の理解を深めることをテーマに「基本講習」「氣の呼吸法・氣の意志法」「氣の体操法」「氣圧法」の4つのクラスを実施しました。

私が本部道場の皆さんに対面で指導する様子をオンライン中継しました。435名の会員の皆さんが参加されました。

心身統一道とは、人間が本来持っている力を発揮するための稽古です。そして、心身統一とは「天地と一体である」ことであり、具体的には「氣が出ている」状態を指します。

氣が出ている状態で呼吸するのが「氣の呼吸法(Ki Breathing)」です。発声は呼吸そのものであり「伝わる声」になります。また、呼吸と動作が一致することでパワーを発揮できます。

氣が出ている状態で心を整えるのが「氣の意志法(Ki Meditation)」です。心は一つのことに執着すると自在に使えなくなりますが、常に、心を自在に使えるようになります。

氣が出ている状態で体操するのが「氣の体操法(Ki Exercise)」です。血行が良くなったり、必要な筋力を維持したり、日常の動作が楽になったり、様々な効果があります。

そして、氣が出ている状態で触れて氣の滞りを解消するのが「氣圧法(Kiatsu)」です。心身の不調を予防し、不調が生じてしまった場合も、回復の大きな手助けとなります。

これらは英語表記の方が分かりやすく、日本語の「法」という言葉が特殊な方法を連想させるようですが、決してそうではありません。氣が出ている状態で行うことが大切で、誰にでも実践できるものです。

心身統一道に基づいた合氣道が「心身統一合氣道」であり、このたびの内容は心身統一合氣道の稽古に直結しています。

参加された皆様には誠にありがとうございます。復習用として、講座のオンデマンド配信(9/3まで)もぜひご活用ください。

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2023/08/01

「伝える」とは何か

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内弟子時代に鍛えられたことの一つが「伝える」ことです。

「伝える」とは何か。

ひと言で表現すれば、伝えるとは「伝わる」ことです。

いくら自分がしっかり伝えたつもりでも、相手に伝わっていなければ、伝えたことにはならない、という原則です。

当時は週に1回、栃木にある天心館道場(520畳の大道場)で藤平光一先生の稽古がありました。稽古の前半を内弟子が担当するのです。

自分が見ている元で指導をさせて、評価するのではなく、内弟子の指導自体は藤平光一先生は全く見ません。前半が終わる頃に来られて、生徒にこのように尋ねます。

「皆さん、前半の指導は理解できましたか?」

生徒さんも大人ですから、分からないところがあっても、「良く分かりました」と答えてくださいます。すると、藤平光一先生はさらにこのように言うのです。

「それは良かった。では、私の前でやってみせてください」

「分かる」ということは「できる」ということ。実際にできるようになっていなければ、分かったとは言えません。実際に生徒さんがやってみると、できていないことが多いのです。

すると、藤平光一先生は担当した内弟子に優しくこう諭します。

「これでは、伝えたことにはならないのだよ」

私自身も繰り返し挑戦をしましたが、丁寧に伝えているつもりが、実際は伝わっていない現実を目の当たりにして、驚愕しました。

「伝わる」という基準においては、私は伝えていなかったのです。

どうしたら伝わるかをトライアル&エラーで積み重ねていくうちに、私の指導は次第に「伝わる」ようになっていきました。そして、他の指導現場でも常に同じ姿勢で臨むようになりました。

この訓練のお陰で、現在の指導者としての基礎ができました。


藤平光一先生は、仕事や日常でも同じ姿勢が重要だと説きました。

例えば、上司が部下に仕事の指示をしたとします。上司が望む結果が得られないと、たいていの上司は部下を責めます。「ちゃんと伝えてあったでしょう?」と。

望む結果が得られないということは、指示が伝わっていないということ。「伝える側に原因がある」と捉えることが大事です。「伝わらない責任を相手に求めない」という姿勢です。

「どうしたら相手が正しく理解できるか」を工夫することによって、伝え方はどんどん磨かれていきます。

もう一つ重要なことは、相手の発している「氣」をみることです。

忙しくしていて上の空の返事をしていたり、思い込みがあったり、こちらが伝えたいことを相手が正しく理解できていないときには、理解していない氣を発しているものです。

それを正しくキャッチできれば、重要な情報は繰り返し伝えたり、相手に復唱を求めたり、何らかの対応ができるはずです。

お店においても、同じ訓練ができます。

こちらが注文したものと、異なるものが出て来てくることがあります。このとき、店員さんのミスを責めてはいけません。

相手が正しく理解していないときは、何らかのサインを発していたはず。それを見逃したことが伝わらない原因なのです。

正しく伝わる結果を伝え手の責任と置くことによって、正しく伝えるための工夫が生まれ、伝え方は確実に向上していきます。

ぜひご一緒に磨いてみませんか。

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