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2023/07/21

「夏のオンライン特別講座」のお知らせ

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8/11(金・祝)~8/12()に、「夏のオンライン特別講座(心身統一道 集中特訓)」を実施いたします。すでに多くの皆さんに参加お申し込みを頂いています。心より御礼を申し上げます。

あらためて、このブログでもご案内いたします。

心身統一道は「人間が本来持っている力を発揮するための稽古」です。心身両面での「土台づくり」を主としていることから、実力を発揮したい各分野の最前線の皆さんが学ばれています。

最も重要な心身統一道を正しく理解して身につけるために、私、藤平信一の指導でオンライン講習をリアルタイムで実施します。

4つのクラス「基本講習」「氣の呼吸法・氣の意志法」「氣の体操法(ワンネス・リズム・エクササイズ)」「氣圧法」を配信いたします。

実際に指導しているところをご覧頂くのが講習内容として最も充実することから、本部道場の会員の皆さんへの対面指導を中継いたします。

90分の講習後には最大で30分間の質疑応答の時間を設けています。この機会に心身統一道に関する日頃の疑問をぜひお寄せください。

講習後にはオンデマンド配信の期間(約3週間)もありますので、当日のご都合がつかない方でもご参加いただけます。

心身統一合氣道の指導者には必須の内容です。これから昇段・昇級審査を目指す会員の方、「心身統一道を正しく理解したい」という会員の方に最適なオンライン講座です。

本年だけの特別イベントですので、指導者・会員の皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

詳細についてはこちらをご覧ください。

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2023/07/17

指導者講習(仙台)

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「指導者講習(神奈川)」で指導しました。18名が参加しました。大雨による交通機関のストップで、秋田の皆さんが参加できませんでした。

新たに2名を指導者に任命しました。


心身統一合氣道を指導するには指導資格(師範・審査員・指導員・准指導員)が必要です。段位やキャリアに関係なく、学び続ける者だけが指導資格を有することができます。

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2023/07/16

訃報(Christopher Curtis 先生)

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ハワイ氣フェデレーションの前チーフインストラクターのChristopher Curtis 先生(心身統一合氣道8段)が6月9日に逝去されました。

先ほど、俊心館道場(マウイ島/ハワイ)にて「Christopher Curtis先生を偲ぶ会」が行われました。

Christopher Curtis先生には、公私ともに大変お世話になりました。英語版ブログでは個人的に編集をサポートして頂き、私のコラムは美しい詩のようになりました。

長年にわたる心身統一合氣道の普及の貢献と、世界中の会員へのご厚情に心から感謝いたします。

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2023/07/13

海外支部グループ 指導(スペイン・イタリア)

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7/11(火)~13(水)の3日間で、心身統一合氣道会の海外支部であるKi Society Valencia(スペイン)とKi Aikido Toscana(イタリア)の指導者グループの稽古を本部道場で実施しました。

日頃、スペインのグループと交流のある中野英一師範も参加しました。

初日は私が英語で指導し、英語が堪能な指導者にスペイン語に通訳して頂きました。稽古後に盛大に懇親会を行いました。

二日目は小堀智則師範、三日目は前田紘輝師範が指導しました。

新型コロナウイルスによる制限が緩和されて、このように親交が深められることを心から嬉しく感じています。

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2023/07/11

指導者講習(神奈川)

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「指導者講習(神奈川)」で指導しました。34名が参加しました。

新たに4名を指導者に任命しました。


心身統一合氣道を指導するには指導資格(師範・審査員・指導員・准指導員)が必要です。段位やキャリアに関係なく、学び続ける者だけが指導資格を有することができます。

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2023/07/09

指導者講習(大阪)

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「指導者講習(大阪)」で指導しました。35名が参加しました。

新たに2名を指導者に任命しました。


心身統一合氣道を指導するには指導資格(師範・審査員・指導員・准指導員)が必要です。段位やキャリアに関係なく、学び続ける者だけが指導資格を有することができます。

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2023/07/08

指導者講習(東京)

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「指導者講習(東京)」で指導しました。40名が参加しました。

新たに5名を指導者に任命しました。


心身統一合氣道を指導するには指導資格(師範・審査員・指導員・准指導員)が必要です。段位やキャリアに関係なく、学び続ける者だけが指導資格を有することができます。

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2023/07/01

1ミリずつのズレ

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若手指導者の育成で、私は必ず「1ミリずつのズレ」の話をします。

いちどに1メートルくらいズレたら、誰でも氣がつくことでしょう。しかし、1ミリずつのズレを認識することは、とても難しいものです。

そして、氣づいたときには、取り返しのつかないズレになっています。

始めはしっかり守っていたことが、「まあ、このくらいは」と妥協し、一つの妥協が次の妥協に繋がって、いつの間にか妥協が当たり前になる。

私自身を振り返ると、内弟子時代の清掃がそうでした。

当初は隅々まで丁寧に掃除していましたが、あるとき時間がなかったことから、「まあ、このくらいでも良いか」と少しだけ手を抜きました。

すると、次も「このくらいで良いか」になり、許容範囲を自ら広げていき、氣がついたときには、ずさんな清掃をするようになっていました。

そんな私を見て、藤平光一先生は懇懇と「1ミリずつのズレ」の話をしました。後に、それが様々なことに根底で繋がっていることを学びました。


例をあげれば、「分かったという思い込み」があります。

人間はひとたび理解したと思い込むと、それ以上、学ばなくなります。すると思い込みに氣がつかず、それが小さなズレになります。

思い込みを持った状態で次のことに触れるので、ズレは大きくなって、それが積み重なることで、とんでもなく誤った理解になります。

このズレを防ぐ最良の方法は、毎回、確認をすることです。特に「自分が理解していると思うこと」にこそ、確認が必要なのです。

私自身は「理解できた」という状態は錯覚に似ていると考えています。

理解できることは「快」なので人はそこを求めますが、それはゴールでなく、スタートラインであることを忘れてはいけません。

私は指導者を育成する立場にあるので、私に生じる1ミリのズレは、多くの人に影響を与えることになります。

このズレを防ぐことが、私にとって大事な責任なのです。


別の例をあげれば、「指導者のマインド」があります。

始めは誰もが「自分などが指導者になって良いのだろうか」と考えて、「自分にできる精一杯のことをして役に立ちたい」と初心を持ちます。

それが、「先生」と呼ばれて、立てられるうちに偉くなってしまうのです。

そもそも心身統一合氣道における「道」とは上下関係ではありません。

同じ道を歩む者として、「先に歩みを進める者」は「これから歩みを進める者」を助けます。お互いが敬意をもって学び合う関係にあります。

それが1ミリずつズレて、いつの間にか上下関係と勘違いして、指導者は自分中心(優位)のマインドに陥ります。

この深刻なズレは、「学び続ける」ことによって防ぐことができます。

教える立場からいったん離れて、学ぶ立場に戻ることで、日頃の自分を客観的に振り返ることができます。また、他の指導者と交流することで氣がつくこともたくさんあります。

教える時間が増えると、学ぶ時間は相対的に少なくなるため、自分から意識して学ぶ環境を持たない限りは1ミリずつズレていき、教えるばかりで全く学ばない指導者になります。

藤平光一先生はこれを厳しく戒め、教える立場にある者こそ、誰よりも学ぶことが必須であることを説きました。

ゆえに、心身統一合氣道会の指導資格は一年ごとに更新する仕組みで、段位やキャリアに関係なく学び続ける者だけが維持できます。


「1ミリずつのズレ」は、個々の人間性や能力の問題ではなく、人は誰にでも共通して起こりうるものです。

私は心身統一合氣道会の会長であり、「会長」として扱われることで、何もしなければ、同じようにズレていきます。

内弟子時代を思い出して、私自身も日々確認し、学び続けています。

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