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2023/02/23

Kiフォーラム2023

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本日、「Kiフォーラム2023」を開催しました。会場は日経カンファレンスルーム(東京・大手町)で、オンラインで中継もいたしました。

対面120名、オンライン250名、計370名の皆さんが参加されました。

今回のテーマは「睡眠」で、ゲストスピーカーに睡眠障害を専門とする順天堂大学大学院医学研究科の谷川武教授をお迎きしました。谷川先生は心身統一合氣道を熱心に稽古なさっています。

午前は対面で体験形式の講習を行い、私が「氣と睡眠」をテーマに指導しました。午後は対面・オンラインで谷川先生の基調講演と、谷川先生と私のトークセッションを行いました。

午後のみ、本日から3/21(火)までオンデマンド配信もいたします。

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K-1スーパーライト級の現王者の格闘家の大和哲也選手、8,000メートル級の山を無酸素登頂する登山家の小西浩文さんも参加されていたので、飛び入りでトークに加わって頂きました。

お二方は長年に渡り熱心に心身統一合氣道を学ばれています。それぞれの分野における睡眠について語って頂きました。

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ご参加いただいた全ての皆様に心より御礼を申し上げます。来年も同じ時期にKiフォーラムを実施しますので、ぜひご参加ください。

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2023/02/21

『氣の呼吸法』の英語版電子書籍が発売されました

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藤平光一先生のご著書の英訳版電子書籍『Ki Breathing』が発売されました。本日から、Kindleでご利用頂けます。

2005年に幻冬舎から発売されロングセラーとなっている『氣の呼吸法』を英訳したものです。

その後に文庫化され、現在でも多くの皆さんが手に取っています。

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2023/02/17

Kiフォーラム2023の最終のご案内

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223日(木・祝)開催の「Kiフォーラム2023」の最終のご案内です。

お申し込みの締切は2月19日(日)です。参加ご希望の皆様には、どうかお忘れなくお手続きください。

今回は3年ぶりの対面講習があります。「氣と睡眠」をテーマとした今回だけの特別な内容を私からお伝えいたします。

体験形式の講習なので、知識だけではなく実感も得られる内容です。

これまでに「対面で参加したいですが、コロナで参加できなくなるのが心配でオンライン参加にしました」という声が届いています。

そこで、すでにオンライン参加でお申し込み頂いている皆様でも、開催の2日前まで対面参加に変更できるようにいたしました

対面参加に変更希望の方は、2月21日(火)正午までに、Kiフォーラムのメール窓口までお知らせください。詳細をご案内いたします。

尚、このKiフォーラムには、お子様が会員で、ご自身は会員でいらっしゃない保護者も参加可能です

Kiフォーラム2023の詳細については特設ページをご覧ください。

皆様のご参加を心よりお待ちしています。

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2023/02/01

やわらかさ

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91歳の看護師の川嶋みどり先生と、先日、対談をさせて頂きました。

看護師というお仕事は、その昔は家庭を持つことも許されず、ひたすら奉仕するものであったそうです。

川嶋先生は、そのような過酷な環境では看護師の仕事が持続可能ではないと考え、看護師の社会的地位の確立に尽力されました。

現在も、様々な活動を通じて看護師の育成を精力的にされています。

川嶋先生は、看護師にとって「触れる」ことが大切だと言われます。

触れることで相手の状態を理解し、相手は触れられることで気分が良くなって、その相互作用により生命力が発揮すると言われます。


川嶋先生は昨年、心身統一合氣道の稽古を始められました。

実際に、稽古で川嶋先生に触れられると、何と表現して良いか分からないほどやわらかく、温かく、優しい手です。

実は、このやわらかさが、心身統一合氣道においても重要なのです。

固い状態で相手と接すると、氣の動きが理解できなくなります。その結果、相手とぶつかってしまい、自在に動けなくなるのです。

固い状態だと怪我や不具合も生じやすくなります。

固くて良いことは一つもないのに、人はなぜ固くなってしまうのでしょうか。その固さはいったい何から生じるのでしょうか。

これは、稽古における大きなテーマです。


身体の面から見れば、「柔軟性」と「筋肉の質」がポイントです。

「柔軟性」は、リラックスした状態で動かす(伸ばす)ことで得られます。ただ行えば良いのではなく、統一体で行うことで効果が上がります。

柔軟性が不足した状態で動くと、様々なところに無理が生じます。

「筋肉の質」は、日頃から無理のない姿勢や動作であることで高まります。通常はやわらかく、力を発揮するときに固くなる筋肉になります。

バランスの悪い姿勢だと、常に不要な筋肉を使って姿勢を支えています。身体がその状態を覚えてしまい、力を抜いても固さが残るのです。日常の過ごし方が大切ということです。

藤平光一先生は、自分の腕を生徒さんに触れさせることがありました。力を抜くと水風船のようにやわらかく、力を込めると石のように固い。自在に変化する筋肉に、みな驚いていました。


心の面から見れば、「柔軟性」と「受容性」が重要です。

同じ「柔軟性」でも、この場合は、心が柔軟であることを指しています。例えば、「こうでなければいけない」と考えると、心は固くなります

「心が身体を動かす」のですから、心の固さは身体の力みに繋がります。心に柔軟性がないと、常に相手とぶつかってしまうのです。

「受容性」という言葉には、使い方によって様々な意味があるようですが、この場合は、相手を理解する(受け入れる)ことを指しています。

相手を理解する姿勢がないとき、自分の我意を押し通そうとするとき、心は固くなり、それは身体の固さとなって表れます。

心のやわらかさは、肉体的な力を抜くだけでは得られません。自分の考え方、捉え方の癖を正しく理解することではじめて得られます。


心と身体の両面が整ったときに、真のやわらかさが得られます。

「やわらかさ」を得ると、人との関わり方が大きく変化していきます。その変化と共に自身の技も変わっていくので、面白いものです。

稽古における大切なテーマとして、ご一緒に磨いて参りましょう。

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