« 2022年1月 | トップページ | 2022年3月 »

2022/02/28

新著が読売新聞(朝刊)で広告掲載されました

Banner_20220228203701


2月24日に発売された『広岡達朗 人生の答え』が、本日の読売新聞の朝刊に広告掲載されました。

発売して数日ですが、50代以上の読者の皆様から数多く感想を頂いています。少しだけ紹介させていただきます。

  • この春に子供が自立するので、夫婦でこれからの生き方を考えていました。心から「学び直し」したいと思いました。(50代女性)

  • 60代で「年寄り」と言っていた自分が恥ずかしい。こんなふうに歳を重ねられたら理想ですね。(60代男性)

  • わたしは「後期高齢者」という呼び方が大嫌いです。「本当のことを学べるのは70歳から」という広岡さんの言葉に勇気が湧きました。私も学び続けて人の役に立ちたいと思います。(70代女性)

ぜひ本書を手に取って頂ければ幸いです。

|

2022/02/18

新刊のお知らせ

Cover_20220218212401

 

3月3日に大和書房から『「調子いい! 」が続く姿勢と呼吸の整え方という本を出版いたします。 

NHK総合「あさイチ」(2021年4月7日放送)で特集された「合気道的生活」をテーマに、日常が楽になる心と体の使い方をお伝えしています。イラストが豊富な、とても可愛らしい本になりました。

「あさイチ」にはスタジオ生出演しました。番組内の70分間という限られた時間ではお伝えできなかった内容も、本書にはたくさん加えました。氣を入れて書き上げましたので、ぜひ読み頂きたくご案内いたします。

番組をご覧になって関心をお持ちになった方には特にオススメです。

元々は本書の企画が先に進んでいましたが、その途中で『広岡達朗 人生の答え』の出版が急遽決まりました。二冊が同時期での執筆となりましたが、無事に書き上げることができて安堵しています。

|

2022/02/10

『広岡達朗 人生の答え』の試し読み

Wani

2/24(木)発売の『広岡達朗 人生の答え』の試し読みのご案内です。

心身統一合氣道会のサイトの特設ページから、目次と本書のメインである第3章の一部をお読み頂くことができます。

藤平光一先生の教えを生涯にわたり実践して来られた広岡さんと、様々なテーマで対談しました。お手に取って頂けたら幸せです。

|

2022/02/02

新刊のお知らせ

Book_20220201171401

2月24日にワニ・プラスから『広岡達朗 人生の答えという本を出版いたします。 これまで私が出版して来た本とは性質が異なり、広岡達朗さんという「人」について書いた本です。

広岡さんは現役時代は読売ジャイアンツで活躍し、監督としてヤクルトスワローズ、西武ライオンズをそれぞれリーグ優勝・日本一に導きました。野球界における藤平光一先生の最大の理解者です。

広岡さんは、この本が出版される2022年2月に90歳を迎えます。

そんな広岡さんが「今」、

何を思って、
何を喋って、
何に怒って、
何を願って、

そして「何のために」生きておられるのか。

広岡さんがニコニコ、プンプン、熱く語ってくださった対談を収録し、そこには、私だからこそ訊くことができた広岡さんの本心があります。本の最後には、私からみた「広岡達朗さんの実像」について書きました。

心血を注いで書き上げ、心からお薦めできる本になりました。「超辛口」の広岡さんからも絶賛を頂いて、胸をなで下ろしています。


昨年の秋に広岡さんのご自宅に挨拶に伺ったところ、広岡さんは今までにも増して重要な話をなさっていて、これは私が一人で聞くのではなく、後世の人々に「形」にして残すべきものではないかと思いました。

私から「90歳を迎える広岡さんが、今、思うことを本にしてみてはいかがですか」とお尋ねしたところ、「そうですね。それではお手数ですが、先生が出版社を探して頂けますか」ということになりました。

すぐに出版社を探して広岡さんに連絡したところ、「それは良かった。それでは先生、宜しくお願いしますね!」とのこと。ああ、広岡さんはそういう方でした。私が本気でそう思うなら、私自身でしなければ嘘です。

こういった経緯で、野球界で殿堂入りした広岡達朗さんのことを、何と心身統一合氣道の継承者である私が書くことになりました。世界で唯一無二の本になったのは間違いありません。

広岡達朗 人生の答え』 藤平信一(著) ワニ・プラス(刊)

野球に関心のある方にとっても、そうでない方にとっても大切な内容です。皆様にぜひお読み頂きたくご案内いたします。

|

2022/02/01

臍下の一点とは何か

Mail_magazine_2

このコラムは中学生の皆さんも読んでいると聞いていますので、奥行きのあることをどうしたら平易に伝えられるか、いつも工夫しています。

その観点では、今回の内容は「難易度が高い」「専門的」と感じるかもしれませんが、とても大事な内容なので整理しておきたいと思います。


「臍下の一点(せいかのいってん)」とは何か。

下腹の力の入らない場所、その無限小の点を「臍下の一点」と言います。「無限小」ということは「形がない」ということです。

心身統一合氣道では、「臍下の一点に心を静める」ことを訓練します。

実は、この訓練が、アスリートが自身の力を最大限に発揮する上で、あるいは、リーダーが物事に動じなくなる上でとても重要なのです。

「臍下丹田」という言葉をご存知の方が多いと思います。

「臍下(せいか)」とはおへその下を指す言葉です。丹田の「田」は、田んぼや油田・塩田など「何かを産出する土地」を意味し、面積を表しています。ゆえに、臍下丹田とは、通常は「下腹の辺り」を指します。

「臍下丹田に力を入れる」と表現されることが多いようです。

「臍下の一点」と「臍下丹田」は別物です。

「臍下の一点」は身体の力みの及ばない場所であり、心を静める場所です。力を入れる場所ではありません。

臍下の一点に心を静めると、外からの影響によって意識が振られなくなり、心身共に、土台が盤石に保たれるようになります。

通常、人間は「前後」「左右」に意識が振られています。

例えば、前に対して備えようとすると、意識が前に振られます。横に対して備えようとすると、今度は意識が横に振られます。

それらが同時に起こるとグラグラして土台を失ってしまうのです。これが「物事に動じる」ことで、力を発揮できなくなる最大の要因です。

臍下の一点には力が入りません。つまり、身体の力みが及ばない場所です。力みが生じる場所だと外からの力・動き・刺激の影響を受けますが、臍下の一点は受けません。

その一点に心を静めることによって意識が振られなくなり、常に盤石な土台を保ち、持っている力を発揮できるようになるのです。

身体が動くときも、臍下の一点が移動することを心がけると、常に「力を発揮できる」「瞬時に対応できる」状態を維持することができます。


日常生活でも意識が振られることがあります。

突発的な問題が生じると、「ああ!大変」とその問題に飛びつきます。つまり、目前のトラブルに心が動じてしまうのです。そんなときに限って別な問題も生じて、まったく動けなくなります。

臍下の一点があれば一つ一つのことに動じず、落ち着いて対処することができます。だからこそ、リーダーにとって必須の訓練なのです。

「臍下の一点」は「重心」と間違えられることがあります。

重心が高いと不安定になり、重心が低いと安定するのは、キャリーバッグの荷物の詰め方でも分かります。重い荷物を高い位置に入れると、キャリーバッグは倒れやすくなりますね。

このことと、混同してしまうのかもしれません。

「臍下の一点」と「重心」は別物です。

「重心」とは、物体の各部に働く重力の合力が作用するとみなされる点で、通常、立った状態の重心は骨盤の位置(身体の内側)にあります。

重心がスムーズに移動することによって、歩くことも、立ち上がることもできます。姿勢や動作によって重心は移動し、胸の辺りにある瞬間もあれば、身体の外側にある瞬間もあります。

重心について研究し、身体の動きを物理的に理解することは有益です。それによって身体をサポートする用具なども進化していきます。

他方で、運動する人が「重心を考えながら動く」のは現実的でありません。スポーツや格闘技で激しく動くときは重心も常に移動しています。そもそも重心は外側から観察して分かるものですから、尚さらです。

「臍下の一点」と「重心」の関係を説明すれば、「臍下の一点に心を静めて動くことで、スムーズに重心移動できる」ということです。

人間は「物」ではなく、心の状態が常に身体の状態に影響を与えているので、重心だけで人間の運動を語ることはできません。

「心が身体を動かす」のですから、スムーズに重心移動できない原因は、心の状態に拠るところも大きいのです。

臍下の一点があれば、あとは身体が無意識のうちに整えてくれます。だからこそ、激しい運動であっても活かせるのです。

ちなみに、様々な媒体で、体重が足裏の外側にかかるのを「外側重心」、つま先にかかるのを「つま先重心」と表現されるのを目にします。

実際には、足裏に身体の重心はありませんので、おそらく「足底圧」のことを述べたいのでしょう。

全身の体重は、足裏全体でバランス良く支えることが大切です。足底圧の分布を調べることで、バランスを知る一つの目安になります。

心身統一合氣道では、「つま先立ち」で基本姿勢を確認します。その目的は「足先に氣が通っているか確認すること」であって、つま先に体重を置くことではありません。

そもそも足裏のどこに体重をかけるかを常に意識していたら、自由に動くことはできません。

一人一人、骨格・筋肉は異なり、身体の状態も違うのですから、自然な立ち方は人それぞれです。足先に氣が通うように訓練すれば、あとは身体が無意識のうちに整えてくれます。

生き物の身体は、本当によく出来ていると思います。


通常、私が道場で指導をするとき、アスリートなどに指導をするとき、「重心」や「足底圧」という言葉を使う機会は、ほとんどありません。

「臍下の一点」さえ身につければ、意識する必要が全くないからです。

心身統一合氣道では、How to say(「良い」「悪い」を指摘する)ではなく、How to do(「どうしたらできるか」を示す)を大事にしています。

どういうメカニズムで機能しているかを調べるのが研究者の役目ならば、どうしたらできるかを具体的に示すのが私たちの役目です。

正しいことには「普遍性」と「再現性」があります。普遍性とは、誰が行ってもできるということ。再現性とは、同じ条件下であれば何度行ってもできるということ。これを基準にお伝えしています。

野球評論家の広岡達朗さんは、「臍下の一点」は総ての運動の基本であり、スポーツ選手やコーチの皆さんは学んでおくべきと言われます。

人間が本来持っている力を発揮できる、具体的な方法だからです。

|

« 2022年1月 | トップページ | 2022年3月 »