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2022/01/30

日本心身医学会 講演

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本日、日本心身医学会九州地方会で特別講演をいたしました。新型コロナウイルスの感染拡大により、オンラインでの登壇でした。

「身体に負担のかからない姿勢(臍下の一点)」「自覚のない力みをリセットする方法(全身リラックス運動)」「呼吸を静めることで感情が変わる(氣の呼吸法)」ことなどを体験形式でお伝えしました。

この講演はオンデマンドでも視聴できますので、医療関係者の方で関心がある方は「第61回日本心身医学会九州地方会」をご覧ください。

学会長である大島彰先生は、心身統一合氣道会の指導者も務めています。貴重な機会を頂いたことに、心から御礼を申し上げます。

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2022/01/29

特別対談(澤田直樹先生)

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心身統一合氣道会 会報』では各分野の第一線の方との特別対談を行っています。バックナンバーをWebで不定期に公開しています。

税理士の澤田直樹先生との対談記事を公開しました。

澤田さんは国内11拠点に、税理士・公認会計士・司法書士・社会保険労務士・中小企業診断士・行政書士など、約300名の専門家を擁し、様々なサービスを提供する「ゆびすいグループ」の代表を務めました。

現在はグループの会長をしながら、心身統一合氣道会の指導員として、自身の教室を開設して活躍なさっています。そんな澤田さんに、「稽古と仕事」の関わりについてお尋ねしました。

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2022/01/09

心身統一合氣道会 鏡開き

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本日、「心身統一合氣道会 鏡開き」を開催いたしました。鏡開きは、心身統一合氣道会における最も重要な行事の一つです。

新型コロナウイルスの影響下でも確実に実施するために、昨年に続き、本部道場(東京)からZoomを用いてオンラインで実施しました。

700名を超える皆様にご参加頂きました。海外からも100名を超える皆様が参加されました。新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底した上で、道場・教室に集まって中継形式で参加された皆様もいました。

多くの皆様にご参加頂き、心より御礼を申し上げます。

鏡開きでは、まずは「修行達成祈願式」を行い、続いて「心身統一合氣道 初稽古」を行いました。

修行達成祈願式では「氣祓い」のあと、全世界の道友が怪我や過ち無く、プラスに稽古出来ることを祈念しました。「昇段発表」では、国内外の昇段者を代表して河野敏之師範(七段)に昇段証書を授与しました。

「初稽古」では、「一体であるときに氣が通う」「心の状態は氣で伝わる」「氣の動きを尊重する(止めない)」をテーマに、横面打ち四方投げ・小手下ろし・呼吸投げ(巻き込み)などの技を稽古しました。

当初は日本語で指導する予定でしたが、海外からの参加者も多数であったことから、日本語と英語の両方で指導いたしました。

本年の心身統一合氣道会の活動が始まりました。

皆様には今年も宜しくお願い申し上げます。

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2022/01/07

人の影響は双方向

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昨年、東京大学先端科学技術研究センターの教授の西成活裕先生が、「イグ・ノーベル賞」を受賞されました。

イグ・ノーベル賞は、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる賞で、世界的に注目されています。

その多くが専門雑誌に掲載されるユニークで尖った研究で、1万人超の候補の中から狭き門を突破した「栄誉ある賞」なのです。


西成先生たちの研究チームでは、「歩きスマホをしているときに、なぜ歩行者同士がぶつかりそうになるのか」を調査しました。

横断歩道などで人がすれ違うとき、一部の人が歩きスマホをします。

スマホを見ている歩行者は、周囲への注意が散漫になっているので、人とぶつかりやすくなるのは分かります。

実際は、周囲の人も「歩きスマホしている人」のことを避けられず、ぶつかりやすくなるのです。

つまり、人がすれ違うときは、お互いに予期することによって、ぶつからないようになっていたのです。

このことから連想すると、「車」と「歩行者」の関係においても、運転する人だけが氣をつけていれば良いわけではなさそうです。スマホ歩きをしながら、「きっと車が避けてくれる」という考えでは成り立ちません。

研究結果によれば、一部の人の歩きスマホが歩行者全体の動きに影響するそうです。歩行者一人の注意が散漫になることで、全体が停滞するので、「自分一人くらいは大丈夫」という考えでも成り立ちません。

西成先生は「人間は無意識のうちに見ず知らずの人とも交流して、阿吽の呼吸で行動しているのです」と言われます。

なるほど、それこそ「氣が通う」ことであり、心身統一合氣道の技に通じます。氣が通っているから、相手を導き投げることができます。

心身統一合氣道を熱心に稽古なさっている西成先生には、日頃の技の稽古がこのように見えていたのでしょう。


考えてみれば、「人との関わり」は、総て同じようにも思えます。

「教える人」と「教わる人」においても、一方だけが影響を与えるのではなくて、双方が影響を与え合っています。

「教える人」も、「教わる人」から常に何かを得て変化し続けています。昔から「教えることは学ぶこと」といわれるのも良く分かります。

学校のように先生と生徒が向かい合って学ぶ価値は、お互いが意欲を持って臨むことで影響し合って、大きな効果が得られるところにあるのでしょう。だからこそ、「共に学ぶ姿勢」が大事なのです。


学生時代、私は合氣道部に所属していました。

理系大学の学生(特に新入生)は、コミュニケーションが得意でない人が多いため、何かを言われたときに「反応が薄い」ことがあります。

合氣道部の先輩で、現在、長岡技術科学大学の教授の三浦友史先輩は、事あるごとに「師範がもっと教えたくなってしまうように、ワクワクした感じで稽古しよう!」と新入部員に声をかけていました。

当時、私は「何のために」を理解していませんでしたが、先輩はこの頃から、「学習とは相互作用である」ことを理解していたのでしょう。

お寺の鐘が立派でも、橦木(鐘つき棒)が粗末では良い音は出ません。「反応が薄い」ということは、「得られるものも薄い」ということです。

食事を作ってもらったときもそうですし、何かお世話になったときも同じです。反応が薄いと双方にとってプラスになりません。

積極的に求めることによって、相手の持っている力を引き出せます。

コミュニケーションの本質だな、と思います。


西成先生のお話では、受賞後の取材でこんな質問があったそうです。

 「すごい研究なのは分かりましたが…、オチはどこにあるのですか」

西成先生も笑わせるための研究しているわけではないので、「オチ」などあるはずがありません。「イグノーベル賞」が世の中に正しく理解されるのには、少し時間がかかりそうです。

研究内容に関心のある方は、東京大学のサイトをご覧ください。

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2022/01/04

心身統一合氣道会 会報

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一般社団法人 心身統一合氣道会の会報誌である『心身統一合氣道会 会報』が間もなく発行されます。

1月下旬から、全国の会員の皆さんのお手元にお届けいたします。

本号では、帝国ホテル株式会社 帝国ホテル)特別顧問の小林哲也様との特別対談を掲載しています。

創業130周年の伝統ある帝国ホテルで、総支配人、社長、会長と務めて来られた小林様は、リーダーとして常にイノベーションを進めてこられました。現在、心身統一合氣道の稽古を熱心になさっています。

次号は4月下旬に発行する予定です。

これまで発行した会報誌に関してはこちらをご覧下さい。

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