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2021/12/05

第40回全日本心身統一合氣道競技大会

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集合写真(中等部)

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集合写真(高等部)

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集合写真(大学部)


12/5(日)に「第40回全日本心身統一合氣道競技大会」を開催しました。9月に開催予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、12月に延期されました。全国から120名の選手が参加しました。

新型コロナウイルスの感染拡大防止を徹底し、有観客で実施しました。さらにZoomでオンライン中継しました。

通常は二人一組で技を行うところ、一人で「剣技」「杖技」を行う形式に変更しました。また、「密」をつくらないために「中等部」「高等部」「大学部」を時間帯を分けて競技を実施しました。

競技結果は心身統一合氣道会のホームページでご覧いただけます。

尚、本大会では、大学合氣道部に所属しない大学生が出場する部門を新設し、エキシビションとして実施しました。本大会で得られた知見に基づき、次回大会での実施に向けて検討して参ります。

競技大会の開催にあたって、当日の運営ボランティアを務めて下さった皆様、ご協賛をいただいた全国の皆様、競技大会の参加に向けてご理解をいただいた保護者の皆様に心より御礼を申し上げます。

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2021/12/04

大和哲也選手がK-1でKO勝利しました

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K-1 WORLD GP 2021 JAPAN」で大和哲也選手がKO勝利しました。

K-1で2連敗からの復活、本当におめでとうございます。逆境を乗り越えることこそ、本物の力なのだと思います。

心身統一合氣道について、大和哲也選手が語るWeb対談YouTube動画もありますので、ぜひご覧ください。

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2021/12/01

心から悲しむ

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心身統一合氣道の技の稽古で、最も重要なのは「土台づくり」です。

土台となる姿勢が乱れていては、相手を導き投げることはできません。相手を投げるより前に、まず自分の土台を整えることです。

臍下の一点に心を静めると、心の状態も身体の状態も盤石になります。すると、外からの「力」や「刺激」に対して振り回されなくなります。

一つ一つの物事に、正々堂々と正面から向かい合うことができます。

目の前のことから上手に回避しようとすると、かえって土台を失い、結果的にひどく振り回されることになります。そういう経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

動じない人間になるため、そして、常に冷静な判断ができるために、多くのリーダーが心身統一合氣道で「土台づくり」を学んでいます。

私自身も、日々、稽古を通じて磨いています。

今から10年くらい前の話です。私は両親が年を経てからの子供だったので、30代で両親を見送ることになりました。

父が亡くなった際は本当に悲しく、逝去して翌々日の講習会の指導では立っているのもやっとで、何とか役割を全うしました。さらに、ラスベガスで大きな講習会の指導がありましたが、成功裡に終わりました。

そうこうするうちに悲しみを乗り越え、日常を取り戻していきました。

その二年後に母が亡くなった際は、そこまで悲しみを感じることはなく、逝去した翌日から、いつも通りに指導の現場に立っていました。父が逝去した経験があるので、心が強くなったくらいに考えていました。

特に、気性の激しかった母とは、何かと対立することも多かったので、亡くなったことで「解放された」気持ちもありました。だから、「それほどの悲しみは感じないだろう」と捉えていたのです。


そんな中で、不調は突然訪れました。

突発性難聴、目まい、偏頭痛、胃腸炎、肋間神経痛、喘息など、一つの不調が表れ、それが収まっては次の不調が表れます。指導や講演には穴をあけられないので、氣力だけでやり遂げていました。

そんな不調が半年ほど続きました。

ある晩、どうしても眠りにつくことが出来ず、思い切って起き上がって、そのまま朝まで「氣の呼吸法」をすることにしました。すると、呼吸が静まるほど、忘れていた母との思い出が頭に浮かびます。

「いろいろあった母だけど、大事に育てられたのだな…」

自然に涙が流れてきて、「ああ、自分は本当は悲しかったのだな」と、はじめて母の死を心から悲しむことができました。無意識のうちに私は「悲しくない」と自分を抑圧していたのでした。

その後、あれだけ続いた不調は霧が晴れて散るようになくなりました。

自分を抑圧すると土台を失ってしまうので、心と身体の状態は乱れる。そんなことは日頃の稽古で十分に理解しているはずなのに、母の死に直面して、私は自覚なくそれをやってしまったのです。

土台があるからこそ、向かい合うことができるのです。


一昨日、私にとって大事な方が急逝しました。

心身統一合氣道のよき理解者であり、とてもお世話になりました。数日前まであれだけ元気に活動していたのに、突然の別れでした。お若いのに残念で仕方ありませんが、天命を全うされたのだと思います。

大事な方が亡くなったのだから、いまは心から悲しみたいと思います。そして、前に進んでいきたいと思います。

心からご冥福をお祈りいたします。

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