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2020/09/01

《音声付き》氣が入る

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氣が入っている対応、氣が入っている仕事、氣が入っている料理など、「氣が入る」という言葉をよく用います。

氣の働きの一つに「氣が入っているときに心が動く」があるからです。

贈り物をするとしましょう。相手に心から喜んで頂くためには、相手の状態を知ることが必要です。

お酒を召し上がらない方にお酒を送ってもいけませんし、お酒が好きなのに控えている方に送ったら、尚更いけないでしょう。

送り先がオフィスであれば、皆さんで簡単に分けられる物が良いでしょうし、ご家庭であれば、家族で楽しめる物が良いでしょう。

相手の立場に立ち、理解しようとすることによって、贈り物にも氣が入るのです。受け取る人は、その氣によって心が動くのです。


文書を作成するとしましょう。

「氣が入っている文書」と「氣が入っていない文書」があります。

「氣が入っている文書」では、読む人の立場に立って、どうしたら分かりやすくなるか、誤った理解が生じなくなるか、様々な工夫があります。

反対に、読む人のことを全く考えずに作成される文書もあります。それが「氣が入っていない文書」の代表例です。

先日、公共機関から通知を受け取りました。何回読み直しても意味が分からず、問い合わせをしてはじめて理解できました。

しかし、これは決して他人事ではありません。


指導においても同じことです。

「氣が入っている指導」と「氣が入っていない指導」があります。

伝える相手の理解度を知った上で、どうしたら相手に伝わるか、相手にとって受け取りやすいかを考え、相手の立場に立つことで「氣が入っている指導」になります。

自分の立場で伝えたいように伝えるだけでは、氣は入りません。言葉が流暢だからといって、氣が入るわけではありません。

一挙手一投足に氣が入るからこそ、氣が入っている指導になり、その氣によって、相手の心が動きます。


私自身、何事を行う上でも「氣が入る」ことを大切にしています。

心の使い方が雑になると、物事に氣が入らなくなってしまい、望む結果は得られなくなります。

時間の使い方を工夫し、段取りを組み、一つ一つのことに「氣が入っているか」を常に確認しています。

この視点を持つことで、日々の訓練をしています。

稽古においても、「氣が入っている技」でありたいわけですから、これは、日常における心身統一合氣道の稽古そのものなのです。

ご一緒に磨いて参りましょう。

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