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2020/07/22

心身統一合氣道会 会報

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一般社団法人 心身統一合氣道会の会報誌『心身統一合氣道会 会報』が発行されます。8月中旬から全国の指導員・会員の皆様のお手元に届く予定です。

最新号では、舞台演出家の横山仁一様との対談を掲載しています。

横山さんは、1992年に早稲田大学で結成された「劇団東京オレンジ」を主宰しています。心身統一合氣道の稽古で学んだことを、俳優の育成に活用なさっています。

さらに、本号では藤平光一先生ご生誕100年記念企画として、野球の王貞治様からご寄稿頂きました。王貞治様、関係者の皆様には心より感謝を申し上げます。

次号は2020年10月下旬に発行する予定です。

これまで発行した会報誌に関する情報はこちらをご覧下さい。

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2020/07/10

令和2年7月豪雨

令和2年7月豪雨によりお亡くなりになりました皆様にお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

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2020/07/01

《音声付き》心の向き

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私は大きな組織の長を務めています。

組織のようにたくさんの人が集まる場では、「心の向き」が重要です。人が集まるところには、必ず問題は生じます。性質の異なる人間が集まるわけですから、それは当たり前のことです。

組織において生じる問題を「失敗」として捉えてしまうと、「失敗をしないように」という内向きの心が組織全体に生じます。

すると、何一つチャレンジしていないにも関わらず、リスクばかりを考えるようになります。また、自分に責任が及ばないように、「誰の責任か」という責任追求に終始するようになります。

組織において生じる問題を、「失敗」ではなく「課題」として捉えれば、「課題を解決しよう」という外向きの心が組織全体に生じます。

すると、一人一人が安心して自らの責任を果たせるようになり、難しく思えることでも、積極的にチャレンジ出来るようになります。

結果として、組織そのものが大きく変わっていきます。

外向きの心で臨んでいたはずなのに、いつの間にか内向きの心になっている。これは頻繁に起こることで、現在のような不安定な社会情勢だと尚さらでしょう。

ゆえに、何よりも長である私自身の心の向きに氣をつけています。


人前に出るときにも、心の向きは重要です。

人前で話をするとき、「緊張して上手く出来ない」という相談を受けます。人の視線が氣になってしまうことが大きな原因です。

ここで「見ているとき」と「見られているとき」の違いを考えてみましょう。

見ているときは、相手がどんな表情をしているか、どんな特徴があるか、相手のことに心が向いています。外向きの心の状態です。

見られているときは、自分がどう思われているか、どう評価されているか、自分のことばかりに心が向いています。内向きの心の状態です。

面白いことに、「見ている」ときは「見られている」ことが氣になりません。反対に、「見られている」ときは「見る」ことが出来なくなります。

これは、心の向きが同時に「外向き」「内向き」になることはないため、心が外向きに働いているときは、内向きには働かないからです。

つまり、「見られる」ことで緊張してしまう人でも、「見る」ことを訓練すれば、持っている力を発揮出来るようになるということです。

子供の頃、極度に緊張しやすかった私も、この訓練によって乗り越えることが出来ました。

私は、講演などで多いときには数千人の前に立つことがあります。そんなときは、壇上に上がる前に聴衆全体を見渡して、「見る」ことを通じて、心が外向きになっているかを確認しています。

「男性と女性の比率はどのくらいかな」「どのような年代の皆さんが集まっているのかな」「一人一人どのような表情をしているかな」など、聴衆に心を積極的に向けています。

内向きの心であれば、多くの人の視線を一氣に受けることになりますが、外向きの心であれば、聴衆が何人いようと関係ありません。

ちなみに、「見られることで磨かれる」ということがあります。この場合は、「他の人の視線があるという前提で日常を送る」ことを指すものであり、今回のテーマである「心の向き」とは異なる話です。


心には向きがある。

「外向きの心」と「内向きの心」がある。内向きの心をなくすことは難しいが、外向きの心を訓練することで、内向きの心は自然になくなる。

心身統一合氣道の稽古を通じて、私自身も日々、訓練をしています。

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