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2020/06/01

《音声付き》稽古の「質」と「量」

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全国の緊急事態宣言が解除されました。

自粛期間だからこそ出来ることを探そうと、この2ヶ月間、本部道場ではZoomを用いたオンラインでの稽古を進めて来ました。

4月始めには50名で始めた稽古も、一回ごとに様々な知見を得ながら、5月末日の稽古では500名の皆さんが参加するまでになりました。道場の稽古であれば、一度にこの人数が集まることはありません。

全国の道場・教室と合同で稽古すれば、さらに多くの皆さんと一緒に稽古が出来ます。英語で指導したり、字幕を使ったりすれば、国を超えて一緒に稽古が出来るでしょう。

近い将来、1万人規模の稽古を出来ないかと心に描いています。


心身統一合氣道の稽古では、基本的な姿勢や臍下の一点を確認した後に、「独り技」「組み技」「続き技」の順番で稽古します。

「独り技」では、独りで動いて統一体を保ちます。「組み技」では、相手がいる状態で動いて統一体を保ちます。「続き技」では、相手がいる状態で連続して動いて統一体を保ちます。

統一体とは、「心身統一した状態(氣が出ている状態)」を指します。統一体のとき、持っている力を存分に発揮することが出来ます。「独り技」「組み技」「続き技」を通じて統一体を体得するのです。

ちなみに、「体(たい)」とは「身体」ではなく、「本来の姿」を意味します。つまり、統一体とは「氣が出ている本来の姿」ということです。


稽古においては、「質」と「量」の両方が求められます。

「質なき量」の稽古だと、不自然な動きを繰り返しすことで悪い習慣がつき、怪我や故障の元になります。

「量なき質」の稽古だと、自然な動きを学んでも頭だけの理解であり、練らないために身につきません。

稽古の「質」と「量」は一体である、ということです。

一定の量を行ってみると、不自然な動きは身体の「違和感」として表れます。痛み、固さ、疲れなどを通じて、身体が教えてくれるのです。

その違和感が何から生じるのかを学び、また一定の量を行います。そうするうちに自然な動きに近づいて行き、違和感は少なくなっていきます。こうして「学び」「練る」ことを繰り返します。

無理な量を行えば身体を壊します。指導者の指示の元で適切な量を行うことが大切です。今の社会情勢でいえば、マスクを着用した運動には熱中症の危険があるので、特に注意が必要です。


オンラインの稽古では「独り技」が主体でしたので、結果として、道場での稽古よりも基礎にしっかり取り組むことが出来ました。道場の稽古に戻ったときに、上達を実感する人も多いのではないかと思います。

今後も、道場での稽古を基本に、オンラインでの稽古も活用していきながら、様々な可能性を見出して行きたいと思います。

困難な状況だからこそ、工夫によって大きく進むことがあるようです。

《音声はこちら》

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