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2020/03/05

《音声付き》最も大事なのは何か

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「新型コロナウィルス」が世界的に感染の拡がりをみせています。

この未知のウィルスは、予防法や治療法がまだ確立されておらず、ご高齢の方、既往症のある方は特に重篤化するリスクが高い。

終息の目処も立っておらず、先のことは誰にも分かりません。日々、状況が変化するなかで、私は様々な判断を下しています。

このような状況下で、本年の秋に予定していた国際的な行事を、来年(2021年)に延期する決断をしました。

多くの皆さんがすでに日本渡航の計画を立て始めているので、延期の判断はがっかりさせたに間違いありません。

日本でお迎えする私たちにも大きな経済的損失があります。また、一緒に準備を進めてきた各方面の皆様にも影響が生じます。

秋の行事の判断を今することにも、様々な議論がありました。「判断が早すぎる」という意見も聞かれました。

未来のことは誰にも分かりませんので、私たちに限ったことではなく、こういう判断は本当に難しいものだと思います。


実際のところ、リスクを回避する上では「何もしない」のが一番です。

しかし、それは「身体を使わなければ弱くなる」のと同じで、リスクを回避することだけを考えていては、組織はどんどん弱くなっていきます。弱氣が蔓延すれば、組織全体で士氣が阻喪(そそう)してしまいます。

さりとて、「無理をすれば身体は故障する」のと同じで、リスクを考慮せずに強行をすれば、組織は取り返しのつかない失敗をするかもしれません。人の命に関わることは、まさにそれです。

こういったことが、決断をさらに難しくさせています。そして、決断が遅れるほど、参加者への影響は大きくなります。


このような時、私は「最も大事なのは何か」を考えるようにしています。

組織の長として、私は「人」をもっとも大事に考えています。言い換えれば、信頼関係を大事にしています。

決断にあたっては、まず海外の各地域の責任者にヒアリングをしました。それこそ多種多様な意見がありましたが、私にみえてきたのは、参加者の先にいる「ご家族の顔」でした。

参加者は積極的な方々ですから、多くの人は本年の夏頃には感染が終息すると信じて、「ぜひ日本を訪れたい」と考えています。

しかし、そのご家族は、このような現状で海外渡航の計画を立てることに大きな懸念を持っています。

ご家族はいったいどんな「思い」で、大事な人を送り出すのだろうか

指導者・会員はご家族の理解があって活動を出来ます。ゆえに、私はご家族との信頼関係も大切に考えており、開催を強行すれば、ご家族は心身統一合氣道が「人を大切にしている」とは感じなくなるでしょう。

私たちの活動において「最も大事なのは何か」を考えたとき、長期的な視点において、これが最も良い判断だと確信しています。

勿論、この決断が本当に正しかったかは、これから分かることです。いずれ、しっかり検証したいと思います。

新型コロナウィルスが終息し、安心して海外渡航出来るようになった後、今度は出来ればご家族の皆さんと共に日本にお越し頂き、ご一緒にご生誕100年のお祝いをしたいと思います。


決断にあたっては、「氣の呼吸法」に助けられました。心が静まっているとき、「最も大事なのは何か」が分かるからです。

「出来ないこと」にとらわれず、「出来ること」に全力を尽くす。それが「氣を出す」ことだと私は学んで来ました。

このよう社会情勢では、身の回りは「出来ないこと」で溢れています。こんな時だからこそ、氣を出すことを実践して参ります。

《音声はこちら》

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