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2018年2月の2件の記事

2018/02/18

指導員講習会(東京) 指導

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藤平信一です。

「指導員講習会(東京)」で指導しました。主に首都圏の道場・教室から22名の指導者が参加しました。

新たに1名を指導員に任命しました(敬称略)。

【指導員】

  • 寺嶋 務(要心館道場/神奈川)

指導内容については「心身統一合氣道会 指導者心得」でご覧頂けます。アクセスするには、指導員専用のIDとPasswordが必要です。


指導員講習会について

心身統一合氣道の指導には指導資格が必要です。心身統一合氣道会では学び続ける者のみ指導できます。

東京・大阪・名古屋を始め、全国主要都市で年間を通じて開催される指導員講習会で指導者は学んでいます。

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2018/02/01

向かい合う

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藤平信一です。

心身統一合氣道の技の稽古において「ぶつかる」という感覚があります。

技において「相手をこう投げよう」「相手をこう動かそう」として、自分のなかに結論を持った状態で相手と接すると生じる感覚です。ひとたび、これが生じると、相手を導き投げることが出来ません。

そのため、まずは心を静め、相手の状態を理解することを訓練します。そうすると、今度はこの「ぶつかる」という感覚は生じることなく、スムーズに相手を導き投げることが出来るのです。

稽古においてこの感覚を会得することで、日頃のコミュニケーションで、いかにぶつかっているかと氣づく人が多いようです。

かく言う私も、かつてその一人でした。

現在は育成の仕組みを変え、内弟子を採る機会は全くなくなりましたが、当時は常に数名を育成していました。

学びたくて来ているはずなのに、始めは学ぶ姿勢が整っていないので、内弟子たちは、教えたことをなかなか実践出来ません。辛抱強くとは思うものの、イライラさせられる毎日が続いていました。

そんなある日、藤平光一宗主が私のところに来て、こう声を掛けました。

「総ての問題は、向かい合うことで解決に向かうものだ」

言葉としての意味は理解出来るのですが、なぜそのように言われたのか私は真意を理解出来ずにいました。

それは直後の稽古での「氣づき」でした。

片手取り転換呼吸投げを指導していたとき、生徒さんのお一人が、相手に片手を持たせる時点でぶつかって上手く出来ませんでした。「転換する」ことを前提に片手を出していたためです。

私は「始めから転換するという結論を持って相手に持たせるのではなく、相手が何をしたいか理解するために持たせて下さい」と指導しました。生徒さんはこの助言でスッと出来るようになりました。

そう言いながら私はハッとしました。

自分が指導するときは「こうあるべき」という結論があって、その上で内弟子の話を聞いていました。それでは技と同じで、ぶつかってしまい相手を導くことは出来ない。

自分は「向かい合う」ことをしていなかったのだ、と氣づきました。毎日顔を合わせているのに、自分は向かい合っていなかったのだ、と。向かい合うことは、相手を理解する上での基本だったのです。

思い返せば、日常における「会話」も、仕事における「交渉」も、私はいつも自分のなかに結論を持って臨んでいました。それでは、相手とぶつかってしまい、上手くいくはずがありません。

これ以来、「向かい合う」ことが私の最大のテーマの一つとなりました。まずは、内弟子の教育から、向かい合うことを始めることにしました。

今だに悪い癖が出そうになることがありますが、技の稽古と同じく、臍下の一点に心を静めて人と接し、「向かい合う」ようになってからは、それまで上手く行かないことが驚くほどスムーズになりました。

教育においては「寄り添う」ことが大切だと言われています。これは決して簡単なことではありません。向かい合うという基本があって、はじめて寄り添うことが出来るからです。

藤平光一宗主は、心身統一合氣道を「生活の中の合氣道」と説きました。道場の稽古で会得したことを、生活、すなわち生きることに活かすこと、それが稽古の目的であることを教えました。

ご一緒に稽古に励んで参りましょう。

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