この記事は、心身統一合氣道の根幹である氣の原理(心が身体を動かす)を日常に活用する事が目的です。
読むだけではなく、積極的に課題に取り組んで下さい。実践を通して得た学びは一生の財産となります。
藤平信一です。
今年も全日本心身統一合氣道競技大会がありました。
競技大会である以上、順位が決まり、入賞者も決まります。入賞者は誇りを持って今後も稽古して下さい。
競技大会は結果が重要であるのは言うまでもありませんが、順位や入賞は「相対的な評価」です。他の出場者があって決まることです。
相対的な評価とは別に、「絶対的な評価」があります。(日本の教育分野でよく言われている「相対評価」と「絶対評価」ではありません)
それは「自分の持つ能力を存分に発揮出来たか」です。
もし、自分の能力を思うように発揮出来たのであれば、それは素晴らしいことです。多くの人が見ている緊張感、プレッシャーのなかで、思うように能力を発揮出来なかった人もいたはずです。それは、実にもったいないことです。
相対的な評価だけではなく、絶対的な評価についても、出場した皆さんには、大切にして頂きたいと思います。思うように能力を発揮出来たのであれば、順位とは別に、評価されて然るべきことです。その評価を出来るのは自分自身だけです。
心身統一合氣道は、技を身につけることは勿論ですが、技を通じて「心身統一」を体得することが目的です。心身を統一することによって、人間が持つ能力を最大限に発揮することが出来ます。
「心身統一の四大原則」の一つに、「臍下の一点に心をしずめる」という原則があります。
「心身統一の四大原則」
一、臍下の一点に心をしずめ統一する。
二、全身の力を完全に抜く。
三、身体の総ての部分の重みを、その最下部におく。
四、氣を出す。
大事な場面で力を発揮するには「心を静める」ことですが、それには、意識がどこにあるのかが重要です。
力むことで、意識が頭の方や上体に上がってしまうと、姿勢は崩れて、思うように身体を使うことが出来ません。意識は下腹、それも力の入らない無限小の一点(臍下の一点)におくと、常に姿勢は乱れることなく、思うように身体を使えます。
この部分が多くのアスリートにも役に立つことなので、メジャーリーグの選手やオリンピックの出場選手も、熱心に学んでいます。
私は立場上、大きなプレッシャーがかかることが多いですが、その都度、心身統一を磨く稽古と捉えています。
- 必ず結果を残さなければいけない場面
- 多くの人から見られている場面
- 決められた時間で達成しなければいけない場面
いずれも、プレッシャーのかかる場面です。こういうときこそ、日頃稽古している成果が表れるものです。
今回、競技大会に出場した皆さんは、学生には学業があり、社会人には仕事や家庭があるなか、自分から求めて、プレッシャーのかかる場面に臨まれました。出場者にしか得られない貴重な体験です。
自分の思うように能力を発揮出来た方も、そうでなかった方も、それを是非、今後の稽古に活かして下さい。また、今回出場出来なかった皆さんは、次回の競技大会の出場を目指して下さい。
何でも真剣に取り組んでいる人であれば、大事な場面に臨み、プレッシャーを感じるのは当たり前です。
プレッシャーそのものが悪いのではありません。プレッシャーによって力を発揮する人もいれば、プレッシャーによって力を発揮出来ない人もいます。
大事な場面で力を発揮するには、________ことです。それは氣合いや根性ではなく、訓練によって身に付きます。
これからも共に稽古して参りましょう。
【課題】
___には何が入りますか。正解は無限にあります。
※ これは「藤平信一メールマガジン」の掲載記事です。