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2009/06/01

指導能力の向上

この記事は、心身統一合氣道の根幹である氣の原理(心が身体を動かす)を、日常生活で実践し、そして検証することが目的です。

何事を身に付けるにも実践は基本ですが、「実践」だけではなく、実践後にどう変わったか「検証」が重要です。

知識として得た学びは、時に失いやすいものです。実践・検証して得た学びは、失うことはありません。まずは1ヶ月間、記事の内容を実践・検証して下さい。


藤平信一です。

今回の内容は上級者編です。

年間を通して、私は2,000名以上の方に指導をしています。この数には「講演で一度話した方」などは含まれていません。毎週/毎月/毎年など、定期的に指導している方の数です。

つまり、指導の結果、その方がどのように変化したか、私は2,000名分のフィードバックを得ることが出来る訳です。フィードバックがあってはじめて大切な情報が得られるので、これは本当にありがたいことです。

例えば、自分では「よく出来た」と満足する指導でも、実際には、相手には伝わっていないことがあります。自分では「よく出来なかった」と反省する指導でも、実際には、相手に伝わっていることもあります。

もちろん、相手の学ぶ姿勢に因るところもあるのですが、それだけではなく、自分の伝え方に課題があるのです。自分の感覚は重要ですが、実際、相手に伝わったかどうか、それを確認することが不可欠です。

これがない指導者は、自己満足の指導に陥ります。

「指導の仕方を専門的に勉強なさったのですか?」

この様な質問を頻繁に受けますが、私は今まで、一度も「指導の勉強」をしたことがありません。ましてや、専門的な訓練を受けたこともありません。ただ、いつも下記の3つをよく見ています。

  1. 自分がお伝えしたことを相手が理解出来たか。
  2. 理解出来たなら、それを相手が実行出来たか。
  3. 実行出来たなら、それで相手が良くなったか。

1.は、伝える相手に氣を向けていれば良く分かります。

人間は「分からない」「理解できない」状態は不快なので、そういった氣は、何らかの形になって表れます。(表情が曇ったり、視線が下がったり、声が小さくなる、等)「心が身体を動かす」のです。

相手が理解出来ていなければ、伝える方法を工夫します。相手が理解するまで試行錯誤するうちに、説明の仕方や表現方法が磨かれます。

2.は要注意です。多くの人は理解しても実行しません。

実行して頂くには、具体的な方法やポイントをお伝えして、さらに定期的にフォローする必要があります。相手が実行しなかったとしても、感情的になってはいけません。それは、伝える側の不足かもしれません。

どうしたら相手が実行するか、伝える方法を工夫します。相手が実行するまで諦めてはいけません。大変な根氣が必要ですが、それによって磨かれるのです。

3.は、実際に相手が出来るようになったかです。

もし、出来ないときには、1.か2.のどちらかで躓いています。1.、もしくは2.まで戻って、再度、指導をします。相手が出来るようになるまで諦めてはいけません。

指導能力の向上に特効薬はありません。1.から3.を愚直に繰り返すことで、指導能力が向上します。本を読んだり、専門的な知識を得たりすることも重要ですが、この基本的な取り組みがあるから活きて来ます。

指導は一方向ではなく、双方向のものです。相手の氣を見ることが、指導の根幹です。

さて、今月の実践・検証です。

[実践すること]

  • 本文中の1.~3.を実践し、ノートに記録を取る。

[検証のポイント]

  • 定期的にノートを見直し、効果があったこと、効果がなかったことの違いを検証する。

この記事は「藤平信一メールマガジンに掲載されたものです。

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