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2009/02/02

信頼関係を築いてから行動する

藤平信一です。

この記事は、心身統一合氣道の根幹である氣の原理(心が身体を動かす)を、日常生活で実践し、検証するための記事です。読むだけでは意味がありません。

何事を身に付けるにも実践することは基本です。しかし、ただ実践するのではなく、その結果、何がどの様に変わったかを検証することが重要です。

単なる知識として得た学びは、失いやすいものです。一方で、自ら実践し、検証して得た学びは失うことはありません。まずは1ヶ月間、実践・検証して下さい。


「信頼関係を築いてから行動する」

親子・先生と生徒・上司と部下を思い浮かべて下さい。

同じ注意を受けていても、ある人の注意は受け入れられるのに、ある人の注意は反発してしまって全く受け入れられない。そんな経験はありませんか。誰にも「あなただけには言われたくない」とう人がいるはずです。

なぜ、同じ注意なのに反応が違うのでしょうか。それは、相手と信頼関係が出来ているかどうかの違いです。

信頼関係が出来ていれば、たとえ厳しく注意されたとしても、それを受け入れることが出来ます。信頼関係が出来ていないと、同じ注意をされても反発をして、受け入れることが出来ません。

したがって、注意をする立場の人は、注意の仕方よりも、注意をする相手と信頼関係が出来ているか見ることが大切です。

私の知り合いに、とても親切な男性がいます。相手にとって必要だと思えば、言いにくいことでも伝えます。今時、めずらしい人かもしれません。

しかし、最大の欠点は、機嫌によって態度が変わることです。自分の心をコントロール出来ないのです。

周囲の人間から見れば、機嫌によって怒鳴られているようで、この男性のことを信頼出来ません。そんな中で、あれやこれやと細かく注意される訳ですので、誰もこの男性の言うことを聞く氣になれません。

この男性は、親切で注意しているのに受け入れらないので、とても不満に思っています。こうなると悪循環で、誰のプラスにもなりません。

「何を注意するか」よりも「誰が注意するか」です。信頼関係があるからこそ、注意の内容が活きるのです。

巷の本にはよく、「部下にはこういう言葉をかけたら良い」など、コミュニケーションのテクニックが語られています。そのテクニックは、信頼関係があって初めて意味があります。ただ、テクニックだけ真似ても、信頼していない人間の言葉は、誰も聞く氣がおきません。

私がセミナーなどで指導をする際は、指導内容も重要ですが、まずは信頼される言葉・態度・行動を心懸けます。信頼関係があれば、指導する内容は相手に伝わっていきます。信頼関係がなければ全く伝わりません。

つまり、信頼される人間になることが指導者として最も重要です。「何を指導する」より前に、「誰が指導する」があるのです。信頼されるかどうかは、第一印象で決まることが多くあります。さらに、日々の1ミリ単位の積み重ねによって確実になります。

私が誰かを注意するときは、その人との間に信頼関係があるか、注意深く見るようにしています。信頼関係があれば、多少厳しいことでも、平氣で注意をします。

まだ、十分に信頼関係が出来ていない場合は、信頼関係が出来るまで待ってから注意するか、もしくは、すでに信頼関係が出来ている人から注意してもらいます。そうすることで、相手も注意を受け入れられます。

「信頼関係を築いてから行動する」ことは基本です。

セールスであれば、どの様に売るかを考える前に、どうすればお客様と信頼関係を築けるか考えることです。

指導者であれば、どの様に指導するかを考える前に、どうすれば生徒と信頼関係を築けるか考えることです。

余談ですが、私の生徒の一人に、女性にもてる学生がいます。特別、男前な訳でも、目立っている訳でもありません。当時、私も独身だったので、もてる秘訣を聞いたことがあります。すると彼はこう答えました。

「先生から教えて頂いたことを実践しているだけです!」

思わず吹き出してしまいました。

さて、今月の実践・検証です。

[実践すること]

  • 誰かに指導(注意)する前に信頼関係を見る。
  • 信頼関係を築いてから指導(注意)する、もしくは、信頼関係のある人を通して指導(注意)する。

[検証のポイント]

  • 相手の受け入れ方にどの様な変化があったか。

この記事はメールマガジンに掲載されたものです。

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