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2008年4月の1件の記事

2008/04/01

まず自分をコントロールする

藤平信一です。

この記事は、心身統一合氣道の根幹である氣の原理(心が身体を動かす)を、日常生活で実践し、検証するための記事です。読むだけでは意味がありません。

何事を身に付けるにも実践することは基本です。しかし、ただ実践するのではなく、その結果、何がどの様に変わったかを検証することが重要です。

単なる知識として得た学びは、失いやすいものです。一方で、自ら実践し、検証して得た学びは失うことはありません。まずは1ヶ月間、実践・検証して下さい。


「まず自分をコントロールする」

心身統一合氣道の稽古では、技の稽古をすると同時に、必ず自然な姿勢(心身統一した姿勢)を学びます。

心身統一合氣道は、相手を導き投げる武道です。自分の姿勢が不安定なのに相手を投げようとしても、出来るはずがありませんね。

相手を導き投げるためには、まず自分の姿勢、つまり、自分の心と身体が安定していなければいけません。

正しい姿勢と言うと、「氣をつけ!」のような緊張した姿勢を思い浮かべる方がいますが、そうではありません。正しい姿勢とは、本来は自然な姿勢のことを指します。

自然な姿勢(心身統一した姿勢)とは、

  • 最も安定した姿勢
  • 最も楽な姿勢
  • 最も持続する姿勢

この条件を全て満たす状態が「自然な姿勢」です。

相手をコントロールする前に自分をコントロールする」、これこそ心身統一合氣道の根幹です。

日常の人間関係でも同じことがあります。

私たちは、自分の事を棚に上げて相手を変えようとします。つまり、まず相手をコントロールしようとします。すると、相手の心は抵抗し、結果的に相手は変わりません。

自分の靴が汚れているのに、相手の靴の汚れを指摘しても、相手は絶対に言うことを聞きませんね。「あなたにだけは言われたくない!」という感じです。

相手の靴が汚れていて、それを拭いて欲しいのであれば、まずは自分の靴を拭くことです。それで、相手の中に指摘を「受け入れる」姿勢が出来てきます。結果的に、相手を変えることになるのです。

日常生活で、おそらく誰もが経験しているこの原理を、心身統一合氣道の稽古になると忘れてしまう様です。

「相手を投げたい」「相手をコントロールしたい」という我から、まず相手を動かそうとするのです。相手を投げる前に安定した姿勢になるように訓練することで、セルフコントロールが身についてきます。

心身統一合氣道を稽古していても、日常生活で出来なければ、それでは稽古したことにはなりません。私は、仕事や日常生活で、自分を先に変えることによって相手を導くことを、「日常生活で投げる」と言っています。

勿論、実際に心身統一合氣道の技で投げる訳ではありません。それは、技で相手を導くプロセスと同じだからです。そのため、道場以外でも毎日、実に多くの人を投げています。

経営者やリーダーは、権限を持っていますので、自分を変える前に、相手を変えようとしやすい立場にあります。人に与える影響の大きい立場の方ほど、「まず自分をコントロールする」ことが大切です。

さて、今月の実践・検証です。

今回は、難易度高めです。しかし、実にやり甲斐があります。「10回に1回成功してOK」の感じで、実践・検証してください。ちなみに、一度、成功体験を得ると、成功率は上がってきます。

実際には、いくら自分が先に変わっても、全く変わる氣配の見られない「無敵な」方がいるかもしれません。それでも、実践・検証を続けます。今回の課題を愚直に取り組める方はすごい方です。

[実践すること]

  • 身近な人で、相手に変えて欲しいことを決める。
  • 相手を変える前に、自分が変わることを決める。
  • 相手を変えるのではなく、まず自分を変える。

[検証のポイント]

  • 結果的に、相手が変わったかどうか検証する。

この記事は「藤平信一メールマガジン」に掲載されたものです。このブログより早く記事をお読み頂けます。

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