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2008/01/01

分かりやすく伝える

藤平信一です。

この記事は、心身統一合氣道の根幹である氣の原理(心が身体を動かす)を、日常生活で実践し、検証するための記事です。読むだけでは意味がありません。

何事を身に付けるにも実践することは基本です。しかし、ただ実践するのではなく、その結果、何がどの様に変わったかを検証することが重要です。

単なる知識として得た学びは、失いやすいものです。一方で、自ら実践し、検証して得た学びは失うことはありません。まずは1ヶ月間、実践・検証して下さい。


「分かりやすく伝える」

昨年は、日本経営合理化協会が主催する「藤平信一・氣の道場」を始め、様々な企業や教育機関で指導をさせて頂きました。

多くの講演依頼を頂いたのですが、本業の心身統一合氣道の指導があり、依頼をお受け出来ないことが多々ありました。心身統一合氣道会は人材(人財)の宝庫ですので、講師の育成を進め、今後は企業でも多くの皆様にお学び頂けるようにします。

本年も「藤平信一・氣の道場」で全5回コースで指導をします。詳細は後日、このブログでお知らせします。

外部で指導する際、必ずアンケートを取るようにお願いしています。これは、私の指導に対する評価を知りたいこともあるのですが、一番は、受講者の理解度を把握するためにお願いしています。

アンケートの項目の一つに「分かりやすさ」があります。光栄なことに、「とても分かりやすい」という評価を頂くことが多いです。(自分としては至らない事を多々感じ、常に改善しているのですが・・・)

そんな中、ある受講者(経営コンサルタント)から質問を受けました。

「先生は、どうしてあれほど分かりやすく説明を出来るのですか。特殊な訓練を受けていらっしゃるのですか」

この質問で、私は特別な訓練を受けたことがない事に氣づきました。

特殊なことではありませんが、氣をつけていることはあります。それは、伝える相手に氣を向けて、自分の指導や説明を理解したか、実際に出来るようになったか相手の氣(心の状態)を見ることです。

人は「理解できない」こと、「分からない」ことを不快に感じています。(勿論、不快の度合いには個人差があります)どこか暗い印象だったり、マイナスな氣を発していたりするものです。一方、「理解できる」こと、「分かる」ことは氣分の良いことですので、明るい印象だったり、プラスの氣を発していたりします。

つまり、相手に氣を向けてさえいれば、相手の氣を見ることで、相手の理解度が手に取るように分かるのです。

相手が理解していない様子のときは、どうすれば良いでしょうか。それが許されるのならば、自分が伝えたことを反復して頂いて、さらに質問をしてみると理解度が良く分かります。

相手が理解できないとき、「相手が悪い」と決めつけてしまえば、自分の指導能力は向上しません。そのため、お伝えして相手が理解していない時でも、私は「以前に伝えしましたね?」を禁句にしています。相手が理解したかどうか、氣を向けない側にも責任があるからです。

どうしたら理解出来るか、地道に工夫し改善をしていくうちに、より分かりやすい指導に近づいて行きます。私の今の指導能力は、その地道な積み重ねによって得たもので、特殊な訓練を受けて得たものではありません。

質問した方にその様にお答えしたところ、意外な顔をされていました。私の答えが余りに当たり前で、不満だったのかもしれません。

相手に氣を向けることは、心身統一合氣道の技においては勿論、日常生活でも当たり前のことです。しかし、その当たり前のことが出来ていないことが問題なのです。

現代は、特殊なことに価値を認めて、当たり前のことに対しては、価値を認めない傾向があります。しかし、「当たり前のことを当たり前に行う」ことが重要なのです。

分かりやすく伝えられるかは、「才能」ではなく「訓練」の問題です。そして、その訓練を支える土台になるのが「思い」です。

そもそも「分かりやすく伝えたい」と思う心の源泉は何でしょうか。それが分かると、相手に氣を向けることは当たり前の事になります。

それは・・・・・、今月の実践・検証で確かめて下さい。

今月の実践・検証。

[実践すること]

  • 相手に何か伝える際、まず相手に氣を向ける。
  • 自分が伝えた内容を相手が理解したか氣を見る。そして確認する。(プラスの氣を発しているか、マイナスの氣を発しているか等)
  • 「相手が理解している」と判断して、実際に理解いていたら「一勝」、理解していなかったら「一敗」として、勝敗表をつける。

[検証のポイント]

  • 勝ったときは自分がどういう心の状態だったか検証する。
  • 負けたときは自分がどういう心の状態だったか検証する。
  • 「分かりやすく伝えたい」と思う心の源泉は何か。自分のした指導やアドバイスで相手が良くなったか。相手の心はプラスになったかチェックする。
  • 自分の指導やアドバイスは、その相手だけに通用するものか。他の人にも通用するものなのか。

この記事は「藤平信一メールマガジン」に掲載されたものです。このブログより早く記事をお読み頂けます。

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