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2007年9月の3件の記事

2007/09/30

藤平信一「氣の道場」(第5回) 指導

9/28(金)~9/30(日)の3日間の日程で、氣の郷にて日本経営合理化協会が主催する「藤平信一・氣の道場」(第5回)で指導をしました。全5講の最終回でした。

今回は、今までの4回の講習の総まとめに加え、洗心の行・息心の行・竹斬りの行を指導しました。詳しい内容は、このブログでお伝えすることが出来ませんが、洗心の行・息心の行・竹斬りの行を簡単に説明いたします。

洗心の行は、臍下の一点に心をしずめて、早朝に水をかぶる荒行です。通常は正月3日に行いますが、氷点下10度くらいのなか、水温4度の水をかぶります。

Jmca

息心の行は、鈴を振りながら、一息で息を吐く荒行です。一息で息を吐く強い呼吸は、全身の力を完全に抜いて、心身統一した状態でなければ出来ません。息を完全に吐くと、吸う息は自然と入ってきます。自分を守る氣持ちで息を十分に吐かないと、呼吸が続きません。思い切りの良さが身に付きます。

Jmca_2

竹斬りの行は、和紙で吊した竹を、木剣で斬る行です。和紙が切れてはいけません。氣は竹を斬ることに用いれば良いのですが、「上手に斬ろう」「斬れなかったらどうしよう」など、他のことに氣が散漫になると斬れません。心を何にフォーカスするのか、その氣の用い方を体得するのに最高の行です。

経営者は多くの人間に影響を与える力を持っています。経営者がプラスの氣で発すれば、社員もプラスになります。経営者がマイナスの氣を発すれば、社員もマイナスになります。経営者には、人を導く大きな責任があります。私の本業は心身統一合氣道の指導ですが、世の中が良くなる為に経営者向けの講習で指導しています。

5回の講習を通して、多くの経営者の皆さんが氣の実在を体験され、その活用方法をお学び頂きました。そして、多くの喜びの声をお聞き出来ました。参加された皆様には勿論のこと、こういった縁を下さった日本経営合理化協会に心から感謝をしています。

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2007/09/25

学ぶ姿勢を調える

藤平信一です。

この記事は、心身統一合氣道の根幹である氣の原理(心が身体を動かす)を、日常生活で実践し、検証するための記事です。読むだけでは意味がありません。

何事を身に付けるにも実践することは基本です。しかし、ただ実践するのではなく、その結果、何がどの様に変わったかを検証することが重要です。

単なる知識として得た学びは、失いやすいものです。一方で、自ら実践し、検証して得た学びは失うことはありません。まずは1ヶ月間、実践・検証して下さい。


「学ぶ姿勢を調える」

心身統一道や心身統一合氣道を長く稽古なさっている方には、指導者を目指している方が多い。「学んだことを活かして世の中の役に立ちたい」という思いで、素晴らしいことである。

私の指導を受けた方で、指導者を目指すようになった方から「指導の仕方を指導して頂きたい」というご要望をよく頂く。ご要望にお応えしたいところだが、そのご要望にはお応えできないことをお伝えしている。

なぜならば、指導者にとって「指導の仕方」が重要なのではなく、指導者としての「学ぶ姿勢」を身に付けることが重要だからだ。

私の講習に参加された方に、たまに講習終了後にこんな質問をする。

  • この講習で私はどういう表情で登場しましたか
  • この講習で私はどういう順番で説明をしましたか
  • この講習で私はどの立ち位置で指導をしましたか
  • この講習で私はどんな姿勢で質問を受けましたか
  • この講習で私はどの位の大きさでホワイトボードに字を書きましたか

ほとんどの方は、全く答えることが出来ない。初心者の皆さんは、そこまで見ることは難しいかもしれない。しかし、指導者を目指す皆さんとなれば、話は別である。

私が実際に指導する現場をお見せしているのだから、それを見ていないのでは、あまりに勿体ない。生徒として学ぶ姿勢なので、指導の仕方は見ていないのである。まずは、指導者としての「学ぶ姿勢」が不可欠だ。

私にとって財産となった経験をお伝えしたい。

私は始め、内弟子として藤平光一先生から指導を頂いていた。内弟子としての最初の仕事は、藤平先生の講演のお供だった。講演は大盛況に終わり、私はお供の役目をしっかり務めた。いや、しっかり務めた氣になっていただけだった。

その後、この講演をお聞きになった方から講演依頼があった。藤平先生のスケジュールが調整できなかったので、本部講師であればどなたでも、というご依頼だった。そこで、藤平先生はこのように言われた。

藤平光一先生 「よし、お前(藤平信一)が行きなさい」

私(藤平信一) 「有り難うございます。でも、私には講演の経験がないのですが・・・・・」

すると、藤平先生はこう言われた。

藤平光一先生 「わしがやって見せただろう?」

私は大変なショックを受けた。

なぜなら、お供は先生の側にいてお世話をするものと考えていたので、藤平先生がどの様に講演されていたか全く見ていなかったからである。

藤平光一先生 「一回見せたことは、出来るようにならなければいけないよ」

と諭されたのを覚えている。

それ以来、お供をさせて頂くときは、どの様な心の状態で講演をするのか、立ち位置はどうか、視線はどうか、話す順番はどうか、声の大きさはどうか、藤平先生の指導の仕方を注意深く見るようになった。10年間に総計で1,000回以上、セミナーや講演のお供をさせて頂いたが、それが何事にも代えられない財産となっている。

私は指導の仕方、講演の仕方として、誰かに教わったことは一度もない。唯一教わったのは、指導者としての「学ぶ姿勢」だった。始めに学ぶ姿勢を教えて頂けたことに、心から感謝している。

学ぶ姿勢が調っていないということは、ザルで水を溜めるようなものだ。いくら水を注いでも、水は溜まらない。まずは学ぶ姿勢を調えて、水が溜まる状態にしてから水を注ぐことだ。そのため、指導者を目指す皆さんには、「指導の仕方」を指導するのではなく、指導者としての「学ぶ姿勢」をお伝えしている。

指導者でない方にとっても学ぶ姿勢は重要だ。習い事でも資格習得でも、何を学ぶかを決めるのは重要なことだが、最も重要なのは「学ぶ姿勢を調える」ことである。

今回の実践・検証。

[実践すること]

  • 自分の学ぶ姿勢を観察して、現状の記録を取る。
  • 学ぶ姿勢において重要だと思うことを3つあげる。
  • その3つを実践する。

[検証のポイント]

  • 学習効率がどのように変化があったか。
  • 教える側の姿勢にどのような変化があったか。

この記事は「藤平信一メールマガジン」に掲載されたものです。このブログより早く記事をお読み頂けます。

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2007/09/03

ハワイ全島講習会 指導

Hawaii

藤平信一です。

9/1(土)~9/3(月)の3日間の日程で、ハワイ全島講習会の指導をしました。私が師範を務める慶應義塾體育會合氣道部が創部50周年を迎えるにあたって、部長(教授)に引率されて、部員とOB合わせて45名が講習会に参加しました。

マウイ島にある俊心館道場の近くの体育館に会場が設営されました。総勢で100名の方が参加されました。息心の行など、一部の時間は俊心館道場で行いました。

慶應のハワイの縁は深く、藤平光一先生がまだハワイで指導をなさっていた頃、当時の部員が藤平光一先生に同行して、ハワイの会員と稽古した経緯があります。今回はHawaii Ki Federationの皆さんがホストを務め、何から何までお世話になりました。

Hawaii Ki Federationの皆さんのホスピタリティに心から感謝しています。

Seminar Seminar_2

Seminar_3 Seminar_4

講習会のメインテーマは「氣のコミュニケーション」でした。相手の心を無視して邪魔すれば、相手は自ずから抵抗します。相手を導くことは出来ません。相手の心を尊重して助ければ相手は自ずから従います。相手を導くことが出来ます。

この心の使い方を、呼吸動作・呼吸投げ・二教・小手下ろしなど、様々な技において稽古しました。道場の中だけで出来ても意味がありません。日常生活においても出来るように、日常生活での人の導き方についても指導しました。

最終日には慶應義塾體育會合氣道部の学生が1時間ほど演武会をしました。Hawaii Ki Federationのメンバーや地域の方がご覧になりました。また、地元の新聞の取材を受けて、なんと新聞の一面で紹介されました。(記事はこちら

Maui_newspaper_2

マウイ島には、鈴木俊一先生がいらっしゃいます。今から54年前に、合氣道を初めて海外に普及するため藤平光一先生が初めてハワイを訪れた際に入門されました。90歳となった現在も、後進の指導と育成をしていらっしゃいます。

鈴木先生にお人柄に触れて、慶應の部員は多くのことを学んだようです。

今回の講習会開催にあたって、本当に多くの方からご支援を頂きました。心から御礼を申し上げます。

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