習慣を変える
【記事の読み方】
藤平信一です。
この記事は、心身統一合氣道の根幹である氣の原理(心が身体を動かす)を、日常生活で実践し、検証するための記事です。読むだけでは意味がありません。
何事を身に付けるにも実践することは基本です。しかし、ただ実践するのではなく、その結果、何がどの様に変わったかを検証することが重要です。
単なる知識として得た学びは、失いやすいものです。一方で、自ら実践し、検証して得た学びは失うことはありません。まずは1ヶ月間、実践・検証して下さい。
「習慣を変える」
心身統一合氣道の技には、性格がそのまま表れる。
「焦りやすい人」は焦っている技。「緊張しやすい人」は緊張している技。「氣の抜けやすい人」は氣の抜けている技。たとえ形を取り繕っても分かってしまう。
悪い性格ばかりではない。良い性格もそのまま表れる。「心が身体を動かす」だから、決して不思議な話ではない。心身統一合氣道は、技術だけでは決して上達しない。自分の性格を変えることで上達するのである。
この様に指導すると、「性格は生来のもので変わらないのでは?」という質問を受ける。
皆さんはどの様にお考えだろうか。「性格は変わらない」と考えている人は多い。その一方で、習慣を変えたいと願っている。ここに矛盾がある。
「性格」とは「習慣の集まり」である。習慣とは一連のパターンであり、どの様に認識をして、どの様に行動するかである。
引っ込み思案という「性格」は、物事に取り組むときに、出来ない理由を考えて行動しない「習慣」の一つだ。したがって、引っ込み思案などの「性格」を変えるためには、心の問題だけでは解決しない。
この場合、心の中で「出来る!」と自分に語りかけて、さらに行動を起こす習慣をつけることが重要だ。つまり、心身共に習慣を変えることなのである。
性格には、確かに生まれ持っての性質がある。しかし、それが全てではない。習慣を変えることが出来る人ならば、性格も変えられる。
そもそも「習慣を変える」とは、どういうことだろうか。
「習慣を変える」とは、「悪い習慣を止める」ことではない。ほとんどの人は、如何に悪い習慣を止めるかを考える。それが習慣を変えるのを難しくしている。
コップの水にインクを垂らすのを想像して頂きたい。
インクを垂らせば、コップの中の水は濁る。その濁った水から、インクを完全に取り除くことは難しい。しかし、コップに一滴ずつ新たに綺麗な水を注いであげると、時間はかかるかもしれないが、限りなく綺麗な水に近づく。
悪い習慣とは、このインクのようなものである。悪い習慣を取り除くことは難しいかもしれない。しかし、新たに良い習慣をつけることは確実に出来ることだ。潜在意識を活用して、根氣良く良い習慣をつけることにより、悪い習慣を無限小にすることが出来る。
それが「習慣を変える」ことである。
心身統一合氣道の稽古でも同じ事が当てはまる。
自分の悪い癖を一生懸命に直そうとする人が多いのだが、悪い癖を直すことはとても難しい。悪い癖がなかなか直らないと、がっかりしてしまうだろう。しかし、がっかりする必要はない。正しい動きを新たに習慣づければ良いのである。これが分かると面白いように上達する。
習慣を変えるには、大きなことから取り組むのではなく、どんな小さなことでも一つ、習慣を変えることが必要だ。実際に、自分自身の力で習慣を変えることが出来ると、それが大きな自信となる。
このとき「習慣は変えることが出来る」と確信を持つ。すると、習慣を変えることが楽しみになってくる。
うまく言っても、うまくいかなくても構わない。今回はまず一つ、日常生活で習慣化することにチャレンジして頂きたい。習慣を変える"how to do"は次回お伝えする。
今回の実践・検証。
[実践すること]
- 靴を履くとき、右から履くか、左から履くかを思い出す。思い出せない場合は実際に履いてみる。
- 右から履いている場合は左から履くように習慣化する。左から履いている場合は右から履くように習慣化する。
- 習慣化する工夫を3つ考えてから実践をする。
[検証のポイント]
- 意識しなくても出来るようになったか確認する。
- 習慣化で効果のあった工夫は何かふりかえる。
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