« 氣フォーラム2007 指導 | トップページ | 氣と教育(21) 「全てはセルフコントロールから」(最終回) »

2007/03/01

氣と教育(20)「実現する力(4)」

藤平信一です。

実現する力で最も重要なことをお伝えします。

私たちは無意識のうちに、心の中で「自分に出来ること」と、「自分に出来ないこと」を作っています。その結果、「出来る」と思っていることは出来るようになり、「出来ない」と思っていることは出来るようになりません。

極めてシンプルな法則です。

「自分には出来ない」とか「難しい」と思っていることが出来ると、「自分にも出来るんだ」という回路が心に作られます。「自分には出来ない」が「自分にも出来る」に変わっていくとき、人間は急激に成長します。出来ることも急激に広がっていきます。

自分の能力や可能性に氣づく瞬間であり、そのとき人間は氣が出ている状態になり、表情が輝き出します。私が指導をしていて最も幸せに感じる瞬間です。

私は年間で2,000名以上に心身統一合氣道を指導しています。

中には、あまり上達しないと悩む方もいます。確かに身体能力やセンスには個人差があります。しかし、上達しないのは、能力の不足が原因なのではなく、心の中で「自分には出来ない」と思っていることが原因です。

始めのうちは、10回のうち1回でも出来れば上出来です。マイナスに捉えれば「10回のうち9回も出来なかった」訳で、プラスに捉えれば「10回のうち1回は出来た」ということです。どちらにフォーカスするかで、考え方は大きく異なります。

失敗にフォーカスする人は、出来るようにはなりません。心の中で「出来ない」という思いがより強くなるからです。成功にフォーカスする人は、出来るようになってきます。心の中で「出来る」という思いが強くなるからです。

そうすると、自分に出来ることがどんどん増えてきます。つまり、出来るようになるのも、出来るようにならないのも、自分の捉え方の違いだけなのです。

私が心身統一合氣道を指導するときは、相手が「出来る」と思うことを増やすことを心懸けています。そうすることで、相手は氣が出てきて急激に上達します。これは、藤平光一先生の教育を身を以て受け学んだことです。

このシンプルな法則が、実現する力で最も重要です。

そもそも、「自分に出来ること」「自分に出来ないこと」は、能動的に得た考えではなく、教育や環境から受動的に得た考えです。

実際には、世の中にはマイナスな情報で溢れています。不用意に「無理だ」「出来ない」「難しい」という言葉を使いますが、そういった言葉は、基本的な考え方に大きな影響を与えています。「出来ない」と考えやすい人は、その影響を受けています。

自分から能動的に「出来る」と考える回路を作ることが重要です。「出来る」と思うことを、一つずつ増やして行くことなんですね。

ご一緒に実現する力を養いましょう!

※ この記事は「氣の研究会メールマガジン(教育編)」に掲載された記事です。

|