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2006/11/16

氣と教育(15)「判断する力(3)」

藤平信一です。

正しい判断をするには、リスクを考えることが必要です。

推理力を働かせて、判断によってどの様な事が起こるのか、時には、最悪な事態を想定して対処を考えます。

リスクを考えることを「マイナス思考」と考える人がいますが、そうではありません。

一例をあげましょう。

「地震が起きたらどうしよう」と毎日悩んでいたら、それはマイナス思考です。しかし、地震のことを考えないのがプラス思考なのでしょうか。

違いますね。

それでは、地震に備えて避難経路を確認して防災用品を調えることは、マイナス思考でしょうか。

これも違います。

最悪の事態を想定して、対処出来るように準備をすることは、物事をプラスに運ぶためにすることです。行動を起こすために考えるリスクは「プラス思考」なのです。

一方、リスクにとらわれて行動出来ない人がいます。

考え始めるとリスクは無限に存在するので、リスクにとらわれてしまって、前に進むことが出来ません。行動を起こさないために考えるリスクは「マイナス思考」です。

そもそも、マイナスなリスクは「リスク」とは呼びませんね。それは「出来ない言い訳」に過ぎません。

まだ起こっていないことに悩む人が多いのですが、実体のないことに悩んでいても意味がありません。

「失敗したらどうしよう」「嫌われたらどうしよう」「怒られたらどうしよう」という考えは、想像の産物であり実体はありません。こんな考えにとらわれていたら、前に進めません。

リスクを考えているつもりが、出来ない理由を探していないか、振り返ってみることが必要です。

リスクを考えるには、プラスな心の状態が不可欠です。

夜は一日の身体の疲れが蓄積している時間帯なので、知らない内に心がマイナスになっていることがあります。

心がマイナスに陥っているときにリスクを考えようとすると、いつの間にか「出来ない理由」を探しています。

そういうときは、氣の呼吸法を行ってぐっすり眠ることです。翌朝、すっきりした頭、プラスな心でリスクを考えれば、それは判断するために貴重な材料となります。

リスクを考えずに何の準備もしないのは間違いです。リスクに似た「出来ない言い訳」を探すのも間違いです。

リスクを正しく考えられることも「判断する力」なのです。

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