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2005/09/01

自分の姿を知る

私たちは、自分の目で自分の姿を直接見ることは出来ません。

したがって、よほど氣を付けていないと、人の足りない点ばかりが目に入り、自分の足りない点には氣が付きにくいものです。自分の姿を知るには、自分以外の人から自分の姿を教わるか、鏡の中に自分の姿を映し出すしかありません。

自分の姿を知るために最も重要なことは、謙虚であること」です。

謙虚というと、人に対して従順なことと理解している方がいますが、それは本当の意味での謙虚ではありません。世の中には「謙虚ではいけない」と書かれた本も多くありますが、ほとんどの場合、謙虚であることの定義が違います。本当の謙虚とは、「人に対して謙虚そうに見せる」ことではなく、「天地自然を謙虚に受け止める」ということです。

例えば、何か大きな失敗をしたとしましょう。

中には「自分は何て運が悪いんだ!」とか「何で私ばかり・・・」と、失敗した事実を受け入れず、自分の外に失敗の原因を求めます。これでは失敗した原因を無視しているので、また同じ様な状況で、同じ間違いを繰り返してしまいます。

謙虚な人であれば、「自分の考えや行動に間違いがある」と考え、失敗した事実を受け入れて、自分の中に失敗の原因を探します。その結果、同じ失敗を繰り返すことなく成長をさせてもらえます。謙虚であることは、私たちの成長にとって欠かせない要素です。

また、謙虚であることはコミュニケーションにおいても重要です。

謙虚である人には、周囲の人間から苦言を呈してもらえます。自分では氣がつかない自分の姿を教えてくれている訳です。自分の為に苦言を呈する人が周囲にいないことは深刻なことで、フィードバックがないために自分の非や不足に氣が付きません。

自分に苦言を呈する人がいることは、言ってみれば「財産」です。自分のために苦言を呈する人が周囲に何人いるか考えてみると、それが、日頃の謙虚さを表す良い基準となります。ご自分で振り返ってみて、いかがでしょうか。

自分の姿を知るための具体的な方法は「氣の呼吸法」です。

呼吸が静まっていく過程で、心の状態も自然に静まっていきます。心の波が静まると、目の前のことをありのままに映し出します。先入観や思い込み、自分なりの理屈が一つずつ取れていきます。

誰かに腹を立てていても、氣の呼吸法を続けて行っているうちに、次第に自分の非に氣づき、氣持ちが落ち着くのは最たる例です。氣の呼吸法を行うことで、自分の姿に氣がつかせてもらえます。言ってみれば、鏡の中に自分の姿を映し出すのに似ています。

氣の学びの本質は、自分の姿を正しく知ることです。自分の姿を正しく知ることで、良いところは自信を持つことができ、悪いところは直すことができるのです。

ご一緒に自分の姿を知る努力をして参りましょう。

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