五目並べと百人一首
藤平光一先生は私の師でもあり、また父でもあります。今回は師弟ではなく、親子の視点でお伝えしたいと思います。めったにないことですのでご容赦くださいね。
先日、ふと私の子供の頃を思い出しました。
子供の頃、よく五目並べや百人一首で遊んでもらいましたが、父はいつでも本氣で相手をしていました。五目並べなど、十番勝負して十番続けて負けたこともあります。その意味で、父はまったく容赦ありませんでした。
子供ですから大変悔しがるのですが、それを見ていた父は、なぜ負けたのか、いつも私にじっくりと考えさせていました。
あまりに負け過ぎて、ある時「勝てない」と泣いたことがあります。その次の勝負では父は手心を加えたのか、わざと負けました。その後に何と言ったと思いますか?
「これを花を持たせると言うんだよ」です!
私はもっと悔しくなってしまい、こう言ったのを覚えています。「もう負けても絶対に泣かないから、本氣で勝負して欲しい!」
「分かった」と言ってから、さらに父は5連勝しました(笑)。そしてまた、なぜ負けたのかを考える時間を私に与えました。負けた原因に私が自分で氣づくと、すごく誉めてもらいました。
今にして思うと、たとえゲームであっても父が本氣であったのは、大人が手心を加えて子供に偽りの満足感を与えるのではなく、子供の能力を信じて、やる氣を導いていたのだと分かりました。
私はゲームを通して、物事が上手く運ばない時には原因を考え、それを乗り越えることを教わったように思います。問題解決に背を向けず、氣を切らない習慣はここでつきました。
勿論、お子さんの性格によって導き方は変わってきます。少なくとも私にとっては、最良の方法であったに違いありません。
ちなみに百人一首はもっとひどい状況で、父が94枚で私が6枚。それはそれは、容赦ありませんでした。
悔しがる私を見て、父は百人一首の句を一つ一つ紙に筆で書き、それを家の中の目に見える場所にはってくれました。一日で三句ずつ暗記したので、1ヶ月ちょっとで全て暗記しました。それから勝負をしてみると、父が70枚で私が30枚になりました。とても嬉しかったのを覚えています。
百人一首でもそうですが、子供にただ満足感を与えるのではなく、どうすれば出来るか教えて、そして本氣で勝負してくれました。
最終的には、五目並べでも百人一首でも五分五分になりました。おそらく今でも実力差はあまりありません。
私はいま、氣を教育を活かすことに最も重点を置いています。藤平光一先生から受けた無形の財産を、一人でも多くの方に、氣の学びとして共有したいと思っているからです。
家庭教育・学校教育・社員教育・リーダー教育にかかわらず、氣を学ぶことは人を育てる上での基本中の基本です。興味をお持ちの方は、ぜひご一緒に学んで参りましょう。
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