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2005/07/30

第25回全日本心身統一合氣道競技大会 指導

第25回全日本心身統一合氣道競技大会の初日が無事に終わりました。開会式では私が会長代理として挨拶をしました。お暑いなか、会場に足をお運び頂いた皆さまに心より御礼を申し上げます。

competetion

本日は個人の部(規定体技)が行われました。全体的にレベルが上がっていて嬉しい驚きを得ました。規定体技の結果はとても重要で、二日目に行われる個人の部の他の種目の得点に大きな影響を与えます。最終結果はこのブログでお伝えします。

競技大会のプログラム冊子には、心身統一合氣道を学ぶ目的や競技大会に臨む心得について、私が書いております。以下にご紹介します。(下記の「続きを読む」をクリックして下さい!)

ご挨拶

第25回全日本心身統一合氣道競技大会を迎えるにあたり、心身統一合氣道会を代表いたしまして一言ご挨拶を申し上げます。

この全日本心身統一合氣道競技大会ご支援・ご協賛を賜りました皆様、全国から会場に足をお運び頂いた皆様、競技大会の準備・運営にあたられた皆様に心より御礼を申し上げます。全国の支部・道場・大学を代表して出場される皆様には、日頃から学ばれている心身統一の成果を存分に発揮して下さい。

心身統一合氣道を学んでいる皆さまも、心身統一合氣道を初めてご覧になる皆さまも、心身統一合氣道を学ぶ目的と基本的な考え方を確認いたしましょう。

心身統一合氣道の創始者、藤平 光一先生は、心身統一合氣道において最も大切なことの一つは、自分自身の心と身体のコントロールだと言われます。合氣道に限らず日常生活での人間関係においても、心と身体のコントロールは極めて重要です。何か問題が生じたときに、私たちはその原因を自分の中にではなく自分の外に求めやすいものです。自分が変わる努力をせずに相手だけを変えようとします。その結果、そこには反発や衝突が生じて相手を導くことなど出来ません。本当に人を導きたいのであれば、まず自分自身が変わることが不可欠です。合氣道の技で言えば、相手を投げることを考える前に、まず自分自身の心と身体が安定しているかどうか、すなわち心身統一した状態になっているか確認する必要があります。常に心身統一した状態を保つことが、自分自身の心と身体のコントロールなのです。

そもそも、我々が自分の思い通りに出来るのは、唯一自分の心だけです。この天地自然をどの様にとらえるのも、我々の心の用い方に因ります。心身統一合氣道において、相手が自分の腕を掴んだときに、「持たれた」と思うことも出来れば、「持たせた」と思うことも出来ます。その結果は明らかで、心をプラスに用いれば身体も必ずそれに呼応してプラスになるものです。合氣道の技を正しく行うには、この積極的な心、すなわち「氣が出ている」ことが不可欠です。ひとたび、心身統一合氣道を通して氣が出ている状態を体得すれば、それは日常生活で何事を行う上でも礎となります。

人間には誰でも、自分のことだけしか考えない自己中心的な心があります。技においては「相手を投げてやる」「相手を動かしてやる」「相手を思い通りにする」などです。我々は、ともするとそういった心の状態に陥りますが、そうした心の状態では、誰であっても技を正しく行うことは出来ません。そういった時は、藤平 光一先生がまとめられた「心身統一合氣道の五原則」に立ち返ることで、自分の間違いに氣付き改めることが出来ます。この「間違いに氣づき改める過程」の繰り返しこそ私たちの稽古です。

心身統一合氣道の五原則

  1. 氣が出ている
  2. 相手の心を知る
  3. 相手の氣を尊ぶ
  4. 相手の立場に立つ
  5. 率先窮行(そっせんきゅうこう)

我々は天地自然の一部です。我々は例外なく、天地自然と調和することで生きています。たとえば、自分という個の存在があったとしても、空氣がなければ生きられません。一旦、その調和が乱れると、我々の呼吸は浅くなり身体に様々な悪影響を及ぼします。ましてや、その空氣を汚染することは自分自身を汚染することです。

調和が大切なのは空氣だけではなく、食物の摂取、人間関係、そして心身統一合氣道も同じです。我々は天地自然の一部である以上、自分のことだけを考えては生きられない存在です。しかし、時に我々は傲慢になって天地自然の存在を忘れがちです。自分がいかに天地自然や環境によって生かされているか、守られているか、その事実を忘れがちです。それが、自己中心の心に陥る原因です。そうすると、心身統一合氣道の技において相手とぶつかるのと同じ様に、物事が全てうまく運ばなくなります。天地自然と調和をしてはじめて、物事はうまく運びます。天地自然と一体となった心の状態を「霊性心(Universal Mind)」と言います。心身統一合氣道を体得するとは、霊性心を発露させることです。

この様に心身統一合氣道は、単に肉体的な動きを身に付けるのではなく、心の質を考え、それが生き方や人格に直結しているのです。したがって、道場の中だけが稽古ではなく、365日24時間が稽古と言えます。

この競技大会は単に合氣道の技の優劣を競う場ではありません。合氣道を学ぶ目的である「心身を統一し天地と一体になること」を実践する場です。日頃から道場や日常生活で学ばれている心身統一を発表する場です。競技を見守る審判員は、出場者の一つ一つの合氣道の技は勿論、礼の仕方・歩き方・間合いの取り方など一挙手一投足において心身統一の状態かどうかを見ています。合氣道の投げや受けにおいて、ただ形だけ良く見せても決して評価はされません。一つ一つの合氣道の技において、心身を統一して行うことで初めて評価をされます。結果として順位が決まりますが、そこに至る過程が最も大切です。

全ての出場者が、心身統一をして持っておられる能力を存分に発揮されることを祈念してご挨拶とさせて頂きます。

心身統一合氣道会 会長代理  藤平 信一

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