相手の立場に立つ(2)
「相手の立場に立つ」の「立つ」とは、頭の中でイメージすることではなく、実際に行動を起こすことだと先週号でお伝えしました。多くの反響を頂き、また、日常生活での応用について質問を頂きました。そこで、引き続き「相手の立場に立つ」ことについてお伝えします。
「相手の立場に立つ」具体的な行動は、「知ること」と「理解すること」です。
日常生活や仕事場での人間関係で、「嫌な人だな」と感じてしまったり、苦手に感じてしまう人はいるはずです。マイナスな言葉をかけられたり、無神経なことを言われたり、好意を台無しにされたりすると、誰でも「関わりたくない」と思います。付き合わずに済む人であれば、付き合う必要はないかもしれませんが、職場の上司であったり、ご近所の方であったり、自分の意思で付き合いを避けることが難しいことが多いですね。
嫌な人と過ごすことは、大きなストレスになりやすいものです。私たちは、嫌な人と過ごす時間を何とか最小限にしようとします。会話も出来るだけしないようにしますね(笑)。しかし、これが人間関係をさらに悪くする最悪の選択なのです。なぜならば、相手に氣を向けないことで氣の交流が断絶するからです。その結果、さらに相手の心の状態を知ることが難しくなってしまいます。氣を向けなければ、相手のことに何一つ氣がつかなくなります。
そこで、「相手の立場に立つ」ことが活きてきます。
嫌な相手であっても、まず氣をしっかり向けることが大切です。そして、氣を向ける具体的な動作が「相手のことを知る」ことです。その人が何を大切にしているのか、どんな環境で育ってきたのか、現在どんな環境で生きているのかを知ることです。そうすると、その人の嫌な言動が一体何から生じているのか、自然に理解をし始めます。
一旦、理解が始まると、環境は今までと何一つ変わっていないのに、自分の中にその人の存在を受け入れるゆとりが生まれます。環境を変えるのではなく、自分の受け止め方が変わる訳です。相手を受け入れた結果、相手の心が徐々にプラスに変わっていき、相手の言動がプラスに変わってきた事例は数え切れないほどあります。天地自然の理の一つです。
間違いやすい点を幾つか確認しますね。
まず、自分が変わるとは、相手の嫌な言動が喜びになることではなく、それを受け入れて、自分の中でプラスに転ずることです。マイナスをプラスに感じてしまったら大変なことです(笑)。
それともう一つ、努力の結果どうしても相手が変わらないのであれば、どんなにしがらみがあっても、「付き合わない」という選択肢もあります。それが分かっていると、心にゆとりを持って努力をすることが出来ます。
ご一緒に取り組んで参りましょう。
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