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2005/06/14

自分のことが見えているか

先週末に東北新幹線を利用した時の出来事です。私の横の座席に座っていた親子がこのような会話をしていました。親子で少し感情的になっているようでした。

娘 「私はお父さんの身体のことを心配しているのよ」
父 「余計な心配はいらないよ!」
娘 「そうは言っても・・・」
父 「自分のことは自分が一番良く分かっているんだから!」

たまたま耳にした会話でしたが、本当に「自分のことは自分が一番良く分かっているのか」ふと疑問に思いました。多くの方が口にされるフレーズですが・・・。

私たちは心が静まっているときに物事をありのままに見ることが出来ます。藤平光一先生は誦句集の中で、「月来たれば月映じ、鳥来たれば鳥映ず。波静まった水面の如く、万物明らかに映ずる心の状態を落ち着きと言う」と書かれています。心の波が静まっているときは、水面が鏡のようになって、月は月として鳥は鳥として、ありのままの姿を映し出すということです。しかし、一旦感情的になってしまうと、水面は乱れて何も映し出さなくなります。

自分のことを良く見えている為には、心が静まっていることが必要です。私たちは感情的になってときは、自分が感情的になっていることすら感じていません。したがって、自分の間違いにも氣づかず、自分は正しいと信じて疑いません。すると、自分のことを棚に上げて人のことを批判したり、自分の言ったことと行動が一致していないことにも氣が付かなくなります。自分のことが良く見えていることはコミュニケーションの基本です。

それでは、どうしたら心が落ち着いた状態になるのでしょうか。

一つは、氣の呼吸法によって、刺激からマイナスな反応に繋がる回路を変えることです。イライラしている時はちょっとした刺激が神経に響きます。それがまたイライラに繋がり悪循環に陥ります。氣の呼吸法を行って呼吸が静まってくると、同じ刺激であっても過度に感ずることがなくなり、刺激を正しく認識した反応に変わってきます。

もう一つは、6/2のコラムで書きました、物事のとらえ方(フィルター)を変える方法です。同じ出来事でも、とらえ方によってプラスにもマイナスにも解釈できます。生じる出来事をコントロールすることは難しいのですが、それをとらえる私たちの心をコントロールすることは出来ますね。そもそもストレスに感じないことが重要です。

「自分のことは自分が一番良く分かっている」、ご自分の口からこの言葉が出るときは要注意です(笑)。常に自分のことが良く見えているか、私も日々チェックをしています。

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