感情のコントロール
感情のコントロールについて、多くの方からご質問を頂きます。「感情的(怒った時・落ち込んだ時・緊張した時など)になった時、なかなか心を静めることが出来ない」という質問です。
それも感情のコントロールとして大切なことではあるのですが、実は、感情的になってから心を静めるのでは遅すぎるのです。言ってみれば、それは「応急処置」に過ぎません。天地自然をどの様にとらえるかによって、生じる感情は違います。そもそも、感情的な心の状態を生じないとらえ方をすることが、本当の意味での感情のコントロールです。
私たちは常に五感(六感)を通して、天地自然を知覚しています。したがって、天地自然のとらえ方は私たち一人一人で違う訳です。
天地自然をプラスにとらえる人も、マイナスにとらえる人もいます。どちらが正しく、どちらが間違っているとは言えません。しかし、プラスにとらえることによって結果もプラスになるのですから、マイナスにとらえて、結果だけプラスを求めるのは間違っています。こうしてお伝えすると「当たり前のことだ」とお感じになるかもしれませんが、実生活で私たちはこの不合理を氣づかずに行っています。
川の流れで言えば、上流にある「物事のとらえ方」を変えることで、下流にある「感情」のコントロールが出来ます。下流を綺麗にするためには、上流を綺麗にする必要があるのです。
一例を挙げましょう。病氣や怪我をしたとします。多くの方は「何で自分ばかりこんな目に遭うのか」とか「不運だ」など、病氣や怪我に対してマイナスな感情を持ってしまいます。マイナスな感情を持っているときは、「氣が出ていない」状態であり、病氣や怪我を通して得るのは不満だけで氣づきはありません。
一方で病氣や怪我のとらえ方が違うと、生じる感情も違ってきます。病氣や怪我を「自分に何かを教えてくれている」ととらえていると、病氣や怪我を通して健康時には得られない多くの氣づきを得ます。
ある方は、忙しさのあまり家族へ氣を向けていない事実に氣づき、家族にしっかり氣を向けるようになるでしょう。
ある方は、健康があってこその仕事であることに氣づき、日常生活での優先順位を見直すでしょう。
ある方は、氣の呼吸法や氣圧法に本氣になって取り組むことで、他の何事にも代えられない実体験を得るでしょう。
病氣や怪我そのものは、決してプラスな出来事では言えませんが、そのとらえ方によっては、プラスの氣づきが得られるのです。そこには不満どころか、氣づきに対する感謝の心が生じます。
腹が立ったり、落ち込んだり、緊張をしたりした時は、その感情をコントロールすることも大切な試みではあるのですが、感情的になった自分の「物事のとらえ方」を振り返ってみましょう。そのとらえ方が、プラスで氣が出ているかどうか確認をしましょう。もし、マイナスであればプラスに転換する努力をしましょう。それには、先人の残した優れたとらえ方が道しるべとなります。氣の学びの中にも、多くのプラスのとらえ方があります。
氣の呼吸法は、生じた感情のコントロールにも効果がありますが、日頃から行うことで、プラスなとらえ方そのものが身に付きます。それこそ、氣の呼吸法の真価と言えます。
最後に、とても多い勘違いについて補足をさせて頂きます。「天地自然をプラスにとらえる」ということは、「自分の都合の良いようにとらえる」ことではありません。自分にだけしか通用しないプラスは、正しいプラスではありません。自他ともにプラスになるとらえ方こそ正しいプラスです。
ご一緒に、本当の意味でのプラスなとらえ方を身に付けましょう。
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