相手の立場に立って伝える
人間の学習効果を研究した「ラーニング・ピラミッド」という話があります。(参考資料:ラーニング・ピラミッド)
下記の学習方法において、下の項目になる程その効果が高くなります。項目の右横のパーセンテイジは学習率です。
- (双方向ではない)講義を受ける(5%)
- 本を読む(10%)
- 映像や音声による教材で学ぶ(20%)
- 実演を見る(30%)
- グループディスカッションをする(50%)
- 実際に行ってみる(75%)
- 学んだことを他の人に教える(90%)
最も学習効果が高いのは、「学んだことを他の人に教える」ことです。
この話を知る前から、私は氣の学習や心身統一合氣道の稽古において、時間の最後に、学んだことを生徒間で互いに教え合って頂いていました。(理論的ではなく、指導の現場から体験的に得て行っていたことでした)
実は、学んだことを他の人に伝えることにも質(Quality)があります。5/1~5/5の5日間の日程で、氣の郷で氣の健康学院・スクーリングが開催されましたが、これこそ今回のスクーリングのテーマでした。(私は初日と3日目に指導をさせて頂きました)
「指導する」とは「(伝える)相手に氣づきが生まれるように伝えること」、藤平 光一先生はこのように定義をなさっています。
指導というと、自分の知識や経験を相手に伝えることと思いがちですが、自分の言いたいことをただ言うことではありません。特に慣れていない方は、自分の知っていることを全て伝えようとします。そうすると、教わる方は混乱をしてしまって正しく理解が出来ません。
つまり相手の状況を見て、相手の立場に立って伝える必要があります。それには相手の状態を注意深く見る能力が不可欠です。
特に相手が理解していなときは、必ず不安な氣を発しています。相手に氣づきがあるときは、何とも言えないプラスな氣を発しています。
自分の伝えていることに対して、相手がどの様な反応を示しているか、相手の「氣」を感じ取ることが最高の氣の学習になるのです。
それに、相手が自分が想定した通りに理解をして下さるとは限りません。むしろ、想定通りに進むことの方が稀ですね。常に想定外です(笑)。自分の思い通りに相手に理解をして頂けないと、そこに焦りが生じて、動揺をしたり感情的になったりすることも少なくありません。そういう時こそ、臍下の一点に心をしずめて臨機応変が必要です。
指導者になってから十年、年間を通して半分以上は指導をしています。しかし、現在に至るまで、毎回「慣れる」ということはありません。お伝えをする度に氣づきがあって、とても幸せに感じております。
氣の学習を深めるために、ご一緒に「正しく」お伝えして参りましょう。
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