目的と目標
藤平信一です。
この記事は、心身統一合氣道の根幹である氣の原理(心が身体を動かす)を、日常生活で実践し、検証するための記事です。読むだけでは意味がありません。
何事を身に付けるにも実践することは基本です。しかし、ただ実践するのではなく、その結果、何がどの様に変わったかを検証することが重要です。
単なる知識として得た学びは、失いやすいものです。一方で、自ら実践し、検証して得た学びは失うことはありません。まずは1ヶ月間、実践・検証して下さい。
「目的と目標」
大事な場面に臨めば、誰でも緊張感はあるものです。
先週末に、氣の郷で「昇級段審査会」がありました。昨年から、私が毎回、昇級段審査に立ち会っています。毎回、緊張によって姿勢や動作が固くなってしまって、実力を十分に発揮できない方がいらっしゃいます。
「心が身体を動かす」のですから、心が緊張するから、身体も緊張をします。心の緊張を無視して、身体の緊張を除くことは出来ません。その心の緊張は、考え方から生じていることがあります。どの様な考え方を持っているかで、捉え方が変わります。
最近、多く見られるのが、「目的」と「目標」の混同です。
昇級段審査会で合格して昇段するのは、心身統一合氣道を学ぶ目的でしょうか。目標でしょうか。実際に受験者に質問すると、半分くらいの方が「目的」、半分くらいの方が「目標」とお答えになります。皆さんはどちらが正しいと思われますか。
正しくは、昇級段審査会で合格するのは「目標」です。
「目的」は、心身統一合氣道の理解を深め身につけること、日常生活で活用することです。つまり、昇級段審査会を通して理解を深め身につけること、日常生活に活用することですね。
緊張感は誰にでもあるものです。それと正面から向かい合って、緊張感をプラスに活かして、実力を思う存分発揮する最高の訓練として捉えています。結果的に、落ち着いて審査に臨むことが出来ます。
一方で、昇級段審査会で合格することが目的と考えると、「失敗しないように」と考え始めます。結果的に、ますます緊張して審査に臨むことになります。
何を行うにも、それが目的なのか目標なのか知ることで、その後の取り組み方が変わってきます。
私は経営者の皆様に指導する機会が多くあります。そこで売り上げを○億円にするのは目的ですか、目標ですか」と経営者にお尋ねします。やはり半々に分かることが多いです。
売り上げを得ることが目的になると、売り上げを伸ばすには何をしても良い、という捉え方になり、取り組み方も変わってきます。そういう会社では、経営者は勿論、そこで働く人はみな緊張し、苦しそうに仕事をしています。
目的は、会社の事業を通して世の中の役に立つことですね。その上で目標がある会社は、活き活きと仕事をしています。
「学校を受験して合格するのは目的ですか、目標ですか」「資格を取得するのは目的ですか、目標ですか」など同じ事は他にもあります。
いま自分が取り組んでいることが苦しい時、緊張している時、やる氣が出ない時は、一度、考えてみる必要がありますね。
目的を明らかにするということは、心をしっかり目標に向ける、つまり心身一如の状態になることに他なりません。「心が身体を動かす」のですから、緊張感は身体的な問題だけではなく、心の在り方の問題でもあります。
さて、今週の実践・検証。
[実践すること]
- 自分がいま取り組んでいることは「目的」か「目標」か考える。
- もし、目的を目標と勘違いしていたら、目的が何かを考える。
[検証のポイント]
- 目的が明らかになって、取り組み方にどの様な変化があったか。(よい緊張感になった、楽になった、やり甲斐を感じる、など)
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