2020/08/06

【最新版】新型コロナウイルスの感染拡大防止のガイドライン

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心身統一合氣道会の「新型コロナウイルスの感染拡大防止のガイドライン」が更新されました(2020年8月6日発表)。

このガイドラインは、新型コロナウイルスに関する科学的知見に基づき、会員の皆様が安全・安心に稽古できるように定めたものです。内容は随時更新し、全国の道場・教室に周知徹底をいたします。

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2020/08/03

《音声付き》受身の目的

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心身統一合氣道の稽古では、「心身統一合氣道の五原則」に基づき、相手の心を尊重して、導き投げることを学びます。

 心身統一合氣道の五原則

 一、氣が出ている
 二、相手の心を知る
 三、相手の氣を尊ぶ
 四、相手の立場に立つ
 五、率先窮行(そっせんきゅうこう)

例えば、すごく力の強い人がいて、力ずくで投げたとしましょう。相手が心の中で抵抗し、相手の心に遺恨が残るようであれば、「投げる」ことにはならないということです。

日常でいえば、権力を持った人がいて、命令したとしましょう。相手が心の中で抵抗し、嫌々、命令に従っているようであれば、「人を動かす」ことにはならないのと同じです。

相手の状態をみて、どこに向かおうとしているか理解した上で、その行き先を導くからこそ、人を動かすことになります。技も同じことで、これが相手を導き投げるということです。

そもそも、心身統一合氣道の稽古に「勝ち」「負け」はありません。投げた人が「勝ち」、投げられた人が「負け」ではありません。

「人を育てる」のに「勝ち」「負け」が存在しないのと同じで、導く者が「勝ち」、導かれる者が「負け」ではないからです。


心身統一合氣道の「受身」は、「自分の身を守る」ことを指します。受身とは、単に投げられて転がることではありません。

「受身」という言葉のイメージから受動的に捉える方が多いですが、受身とは本来、極めて能動的なものです。

私たちの人生がそうであるように、投げられた時点で終了ではなく、実際には、その後も続いているわけです。

投げられることによって姿勢(体勢)を崩してダメージを受けてしまうと、すぐに立ち上がることも、次に備えることも出来ません。特に、頭部を打ち付けてしまうと、生命に関わります。

ゆえに、受身が不可欠ということです。

心身統一合氣道の受身では、基本的に、畳を叩くこともしません。常に、身体が地面に滑らかに着くように受身を取ります。

極端な例ですが、アスファルトのような固い地面であっても、ダメージを最小限に、瞬時に次に備えられるように取ります。

つまり、受身とは、投げられて自分の身を守ることだけではなく、次の動きに備えることが目的なのです。


何年か前にプロボクサーを指導した際、受身に深く関心を持つ選手がいました。

この選手の話によれば、相手に打たれたダメージだけではなく、ダウンの際に、床に打ち付けられるダメージが大きいとのこと。二重のダメージによって、心が折れやすいと言っていました。

無意識の領域で出来るように、受身を身につけたいとのことでした。その後、この選手はしっかり稽古をして体得しました。

実はこれ、私たちの日常も同じことです。

失敗やトラブルが生じることで、ダウンを奪われることがあります。しかし、人生はそこで終わりではありません。そんなときこそ受身が必要であり、いかに立て直せるかが大切です。

心を能動的に用いて、瞬時に、次に備えられることも心の強さです。

しかし、姿勢(体勢)が乱れてしまうと、それが出来なくなります。

これは精神論ではなく、実際に身体を使って訓練することによって、はじめて体得できるものです。

心身統一合氣道を稽古している皆さんは、投げることだけではなく、正しい目的で、受身も磨いて頂きたいと思います。

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2020/07/22

心身統一合氣道会 会報

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一般社団法人 心身統一合氣道会の会報誌『心身統一合氣道会 会報』が発行されます。8月中旬から全国の指導員・会員の皆様のお手元に届く予定です。

最新号では、舞台演出家の横山仁一様との対談を掲載しています。

横山さんは、1992年に早稲田大学で結成された「劇団東京オレンジ」を主宰しています。心身統一合氣道の稽古で学んだことを、俳優の育成に活用なさっています。

さらに、本号では藤平光一先生ご生誕100年記念企画として、野球の王貞治様からご寄稿頂きました。王貞治様、関係者の皆様には心より感謝を申し上げます。

次号は2020年10月下旬に発行する予定です。

これまで発行した会報誌に関する情報はこちらをご覧下さい。

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2020/07/10

令和2年7月豪雨

令和2年7月豪雨によりお亡くなりになりました皆様にお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

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2020/07/01

《音声付き》心の向き

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私は大きな組織の長を務めています。

組織のようにたくさんの人が集まる場では、「心の向き」が重要です。人が集まるところには、必ず問題は生じます。性質の異なる人間が集まるわけですから、それは当たり前のことです。

組織において生じる問題を「失敗」として捉えてしまうと、「失敗をしないように」という内向きの心が組織全体に生じます。

すると、何一つチャレンジしていないにも関わらず、リスクばかりを考えるようになります。また、自分に責任が及ばないように、「誰の責任か」という責任追求に終始するようになります。

組織において生じる問題を、「失敗」ではなく「課題」として捉えれば、「課題を解決しよう」という外向きの心が組織全体に生じます。

すると、一人一人が安心して自らの責任を果たせるようになり、難しく思えることでも、積極的にチャレンジ出来るようになります。

結果として、組織そのものが大きく変わっていきます。

外向きの心で臨んでいたはずなのに、いつの間にか内向きの心になっている。これは頻繁に起こることで、現在のような不安定な社会情勢だと尚さらでしょう。

ゆえに、何よりも長である私自身の心の向きに氣をつけています。


人前に出るときにも、心の向きは重要です。

人前で話をするとき、「緊張して上手く出来ない」という相談を受けます。人の視線が氣になってしまうことが大きな原因です。

ここで「見ているとき」と「見られているとき」の違いを考えてみましょう。

見ているときは、相手がどんな表情をしているか、どんな特徴があるか、相手のことに心が向いています。外向きの心の状態です。

見られているときは、自分がどう思われているか、どう評価されているか、自分のことばかりに心が向いています。内向きの心の状態です。

面白いことに、「見ている」ときは「見られている」ことが氣になりません。反対に、「見られている」ときは「見る」ことが出来なくなります。

これは、心の向きが同時に「外向き」「内向き」になることはないため、心が外向きに働いているときは、内向きには働かないからです。

つまり、「見られる」ことで緊張してしまう人でも、「見る」ことを訓練すれば、持っている力を発揮出来るようになるということです。

子供の頃、極度に緊張しやすかった私も、この訓練によって乗り越えることが出来ました。

私は、講演などで多いときには数千人の前に立つことがあります。そんなときは、壇上に上がる前に聴衆全体を見渡して、「見る」ことを通じて、心が外向きになっているかを確認しています。

「男性と女性の比率はどのくらいかな」「どのような年代の皆さんが集まっているのかな」「一人一人どのような表情をしているかな」など、聴衆に心を積極的に向けています。

内向きの心であれば、多くの人の視線を一氣に受けることになりますが、外向きの心であれば、聴衆が何人いようと関係ありません。

ちなみに、「見られることで磨かれる」ということがあります。この場合は、「他の人の視線があるという前提で日常を送る」ことを指すものであり、今回のテーマである「心の向き」とは異なる話です。


心には向きがある。

「外向きの心」と「内向きの心」がある。内向きの心をなくすことは難しいが、外向きの心を訓練することで、内向きの心は自然になくなる。

心身統一合氣道の稽古を通じて、私自身も日々、訓練をしています。

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2020/06/30

会報発行の遅延について

Information


本年4月から5月にかけて発令された全国の
緊急事態宣言の影響により、『心身統一合氣道会 会報』の編集作業に遅延が生じています。

例年は7月下旬に発行していますが、本年に限りまして8月中旬に発行させて頂くことになりました。

楽しみにして下さっている皆様にはお詫びいたします。何とぞご理解を頂きたくお願い申し上げます。

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2020/06/12

【重要】新型コロナウイルスに対する方針について

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心身統一合氣道会からの公式発表です。

新型コロナウイルス感染症に関する情報が、政府や都道府県等の行政機関、公共施設等から更新されています(厚生労働省:新型コロナウィルス感染症について)。

6月12日時点での心身統一合氣道会の基本方針です。

心身統一合氣道会では、各自治体による独自の判断を踏まえ、下記の徹底を前提に、道場・教室責任者の判断で各道場・教室の稽古を順次再開しております。

  • 「3密(密閉・密集・密接)」を回避する
  • 感染予防対策を徹底する
    (マスクの着用、手洗い、アルコール消毒など)
  • 体調に異変がある場合は稽古の参加を禁止とする

新型コロナウイルスの感染状況は地域によっては大きく異なります。

国や自治体から自粛要請・活動制限・警報(アラート)が出されていないことを前提に、道場教室責任者の判断により、感染防止対策を徹底した上で接触する稽古(直に触れる稽古)を再開いたします。

マスク着用を基本としますが、マスク着用時の運動には熱中症の危険性があることから、風通しが良くお互いに距離を取った状態でマスクを外し、小まめに水分・塩分を補給する、等の対策を取ります。

皆様にはご理解を頂きたくお願いいたします。

最新の情報につきましては、心身統一合氣道会のホームページで随時発表して参ります。

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2020/06/01

《音声付き》稽古の「質」と「量」

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全国の緊急事態宣言が解除されました。

自粛期間だからこそ出来ることを探そうと、この2ヶ月間、本部道場ではZoomを用いたオンラインでの稽古を進めて来ました。

4月始めには50名で始めた稽古も、一回ごとに様々な知見を得ながら、5月末日の稽古では500名の皆さんが参加するまでになりました。道場の稽古であれば、一度にこの人数が集まることはありません。

全国の道場・教室と合同で稽古すれば、さらに多くの皆さんと一緒に稽古が出来ます。英語で指導したり、字幕を使ったりすれば、国を超えて一緒に稽古が出来るでしょう。

近い将来、1万人規模の稽古を出来ないかと心に描いています。


心身統一合氣道の稽古では、基本的な姿勢や臍下の一点を確認した後に、「独り技」「組み技」「続き技」の順番で稽古します。

「独り技」では、独りで動いて統一体を保ちます。「組み技」では、相手がいる状態で動いて統一体を保ちます。「続き技」では、相手がいる状態で連続して動いて統一体を保ちます。

統一体とは、「心身統一した状態(氣が出ている状態)」を指します。統一体のとき、持っている力を存分に発揮することが出来ます。「独り技」「組み技」「続き技」を通じて統一体を体得するのです。

ちなみに、「体(たい)」とは「身体」ではなく、「本来の姿」を意味します。つまり、統一体とは「氣が出ている本来の姿」ということです。


稽古においては、「質」と「量」の両方が求められます。

「質なき量」の稽古だと、不自然な動きを繰り返しすことで悪い習慣がつき、怪我や故障の元になります。

「量なき質」の稽古だと、自然な動きを学んでも頭だけの理解であり、練らないために身につきません。

稽古の「質」と「量」は一体である、ということです。

一定の量を行ってみると、不自然な動きは身体の「違和感」として表れます。痛み、固さ、疲れなどを通じて、身体が教えてくれるのです。

その違和感が何から生じるのかを学び、また一定の量を行います。そうするうちに自然な動きに近づいて行き、違和感は少なくなっていきます。こうして「学び」「練る」ことを繰り返します。

無理な量を行えば身体を壊します。指導者の指示の元で適切な量を行うことが大切です。今の社会情勢でいえば、マスクを着用した運動には熱中症の危険があるので、特に注意が必要です。


オンラインの稽古では「独り技」が主体でしたので、結果として、道場での稽古よりも基礎にしっかり取り組むことが出来ました。道場の稽古に戻ったときに、上達を実感する人も多いのではないかと思います。

今後も、道場での稽古を基本に、オンラインでの稽古も活用していきながら、様々な可能性を見出して行きたいと思います。

困難な状況だからこそ、工夫によって大きく進むことがあるようです。

《音声はこちら》

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2020/05/01

《音声付き》氣の滞りを持たない

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新型コロナウイルスの感染抑制のため、緊急事態宣言が発令され、現在では対象地域が全国に拡がっています。

緊急事態措置の期間も延長される可能性が高く、ここしばらくは様々な自粛のなかで生きていくことになります。

人間は、日頃当たり前のように出来ていることが出来なくなると、無意識のうちに氣が滞ってしまいます。

氣が滞ると心を自在に使えなくなり、心の働きが鈍くなっていくのです。

多くの人は、こんな社会情勢だから「前向きでありたい」と願っています。しかし、ただ願うだけでは、それは実現しません。

それには、氣の滞りを持たないことが大切です。


心身統一合氣道の稽古は、「氣を出す」ことを目的としています。

緊急事態措置の期間は全国の総ての道場で稽古を休止しています。

感染拡大を防ぐことは社会の一員としての当然の責務ですが、本来の活動目的を果たせないままでは存在意義がありません。

そこで、本部道場(東京)では4月から新たにオンライン稽古を始めました。この1ヶ月間で、延べ1,000人を超える皆さんがオンライン稽古に参加されました。

520畳ある天心館道場(栃木)と異なり、本部道場は限られたスペースなので、これは平時よりもかなり多い人数です。

日頃学んでいることを「今こそ実践しよう」とする積極的な姿勢に、指導させて頂く立場として、私はたいへん感銘を受けました。

オンライン稽古では、心身統一合氣道の根幹である「氣」に基づき、氣の体操法・氣の意志法・氣の呼吸法を重点的にお伝えしています。

これらは、氣の滞りを持たないための具体的な方法だからです。

氣の体操法は、主として身体の面から氣の滞りを予防します。英語では「Ki Exercise」と表現します。

氣の意志法は、主として心の面から氣の滞りを予防します。英語では「Ki Meditation」と表現します。

氣の呼吸法は、呼吸を通じて氣の滞りを予防します。英語では「Ki Breathing」と表現します。

心身は一如なのですから、本来は「心だけ」「身体だけ」という訓練は存在しません。「主として」とは、心と身体のどちらに目を向けるかという意味です。

氣の呼吸法に関しては、藤平光一先生のご著書『氣の呼吸法』(幻冬舎文庫)がありますので、是非ご活用下さい。


私は藤平光一先生から「今をみて、今を生きる」ことを教わりました。

新型コロナウイルスの感染が始まる前に戻ることは出来ません。戻ることを期待して何もしないのは「過去をみて、過去を生きる」ことです。

今をみて、受け入れ、適応することで私たちは生き残ることが出来ます。周囲は出来ないことだらけでも、今の自分に出来ることは必ずあります。そこに全力を尽くすことで、未来が拓かれて行きます。

その原動力となるのが「氣が出ている」ことなのです。

この逆境を精神論だけで乗り越えていくことは不可能です。何よりもまず、日常生活において氣の滞りを持たないことが重要であり、氣が出ているから「前向きな心」であり続けることが出来ます。

特に、私たち指導者は、日頃「氣を出す」ことを教えているのですから、今こそ、自らそれを実践するときです。

《音声はこちら》

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2020/04/30

特別対談(服部茂章様)


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心身統一合氣道会 会報』では各分野の第一線の方との特別対談を行っています。バックナンバーをWebで不定期に公開しています。

今回は元レーサーの服部茂章様です。

服部さんは現在、アメリカ最大の自動車レース「NASCAR」で、チームのオーナーとして監督をなさっています。2018年NASCAR NGOTSシリーズの年間チャンピオンを獲得しました。

アメリカと日本を行き来しながら、心身統一合氣道の稽古をしています。そんな服部さんに、レーシングにおける「氣」について伺いました。

対談はこちらからご覧頂けます。

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